なんとなく自分が死ぬのは火曜日なんだろうなという、何かしらの予感めいたものがあるという話だ。ただし、目下そういった予定は立てていないのでご安心めされい。んなことしてるヒマはない。だって僕には原稿があるから……。
人間が最も絶望を感じるのはもちろんブルー・マンデーなので月曜日である。おそらく。楽しい休日と過酷な平日の差異で人は死ぬ。そして電車が遅延する。月曜日に人身事故の話を耳にするたびに、人間にとって今日は辛い朝だったんだなぁと考えながら僕はスマホを眺めている。あと天気も悪いとなおよくないんだわ。
産業医曰く、自殺するって人生最後の最悪なアクティブな行為になることが多いので、躁鬱の躁状態に起こるとかなんとか。本当に鬱の底状態だと何も行動を起こせないのだろう。
閑話休題。僕だって普通の人間なので月曜日は本当に辛い。憂鬱で心身ともにべちょべちょになりながらも、何とか人のカタチを整形して家を出る。そして、「ああ、また一週間が始まってしまった……」と精魂疲れ果てて帰宅する。
別に超絶過酷な労働をしているわけでも、人間関係が最悪であるわけでもない(ただし給与は上がってくれ。なんなら日本全体の)仕事だが、人前に出て労働をさせられる時点で、結構キツい。大抵の人間は、仕事内容がうんぬんかんぬんではなく、「強制される労働」を厭うのが大多数だと思う。ご多分に漏れず僕も労働は趣味ではない。
そしてどうなるのか?そう、月曜日に頑張りすぎて、次の日の火曜日にエネルギーが残っていないのである。これはただ単にペース配分できない阿呆であるとも言える。「なんか疲れちゃったなぁ……」と思いながらやわらかい布団に沈む。一種の燃え尽き症候群?いやそれは違うか。
まとめると、ここで僕がのたまう火曜日というのは比喩的な表現で、大きな困難や障壁を乗り越えた後にやってくる「ああ、心身共に疲れたな~もう何もしたくないな……」の時間のことなのだ。
もっと年を取ったら体力が落ちて、山が越えられなくなるのかもしれないのだけれど。それはちょっと怖い。
今日も一日、生き延びていこう。