先日ビールをぐいっとやったタイミングで「われわれはいつ、何をきっかけに、こんなドリンクを好むようになったのか。きっかけがマジで思い出せない」と同僚が急につぶやき、そこから話が盛り上がった。
確かにビールは難易度が高い。苦いし何故か炭酸まで入っている。それが美味しいんだけど、どんなプロセスでそんな液体を美味しいと認知できるようになったのかが謎だという話。
ひとつあるだろうなと思うのは、子供の頃からの刷り込み。子供の頃はビールの広告が今の何倍もあった。定食屋、中華料理屋、焼き鳥屋、蕎麦屋、あらゆるお店にビールの広告ポスターが貼られていた。街もテレビも世界がビールCMで埋め尽くされていて、大人が飲むメチャクチャうまい世界最強のドリンクという印象。今でもビール会社の広告にはウキウキする。特に年末年始はCMに力が入るので観てるだけで楽しい。
自分の場合、そのような刷り込みがあるなか、学生時代に山登りをした後に飲んだあのサッポロ クラシックの一杯をきっかけに、だんだんと"ビール=美味しい"という等式が脳にインプットされ始めた。人間は生き物なので基本的に苦いものは体が受け付けないようにしているんだろうけれど、タイミングが揃ったとき、苦味は体に沁みる。何と何を揃えれば良いのかはわからないけど、ゴーヤとかと同じように「疲れている」とか「夏」とかいったところだろう。
寒くなってからゴーヤチャンプルを食べていないので、ゴーヤじゃなくともチャンプルを作ろうかな。乾杯。