#11

chill
·

私は軽度のADHDと診断されている。世の中のマイノリティ人材かと思いきや、ライター/編集界隈ではむしろマジョリティである。息がしやすくて助かる。

ADHDといっても軽度であることが幸いしてか「待ち合わせに遅刻する」みたいなことはめったにないが、代わりに先延ばし癖が酷く、幼少期から意志の弱さに悩んでいた。毎日コツコツ宿題をこなす脳が無いので、途中から「いかに宿題未提出でもバレないように立ち回るか」というムーブに切り替えていた。今でも先生にバレていたかバレていないかは分からない。

ADHDは先延ばしをしやすい。これは医学的見解というより私の仮説なのだけど、ADHDの先延ばしは脳内多動によるものだと思う。身体を動かすエネルギーが頭に割かれているせいで、行動に移せない、それがADHD。

実際、私の知り合いのADHDたちは変わり者だが、頭が良い人も多い。ただいくら頭が良くても、実行が伴わないと物事は何も進まない。例えば食材の買い出しに「Aスーパーは○○が置いてある。でも○○が無い。買い出しは一箇所でまとめたい。効率的な順番は」なんて物事を多角的に考える前に、いいから頭の機能を停止してさっさと着替えて外に出ればいい。多少非効率でもいいから、悩むより身体を動かした方が早いし、物事がスイスイ進んでいく。

なので、最近は先延ばしが酷いときこそ「あ~~~やらなきゃなあ~~~~」なんて考える前に「何も考えない」を実行した方が良いのではないかと思いはじめた。

運よく(?)私は瞑想にハマったことがあるので、意識的に思考を一時停止するコツを何となく掴んでいる。特にSNSの閲覧はマインドフルネスと程遠い。

何も手につかないときは「何も考えない」のが大事なのかもしれない。瞑想はいいぞ。

@chill
半分寝ながら書いています