4月に詠んだ和歌(10首)

Chicca
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春っぽい短歌たちです。

「自由」って、言葉に似合わず 絡まった毛糸みたいな形してるね

えも言わぬ花の匂いはエモになり 散る一片もチルとなりぬる

「風立ちぬ いざ生きめやも」が反語だと知りたくなかった十八の春

感情のNullPointerException エラーだらけの心がひとつ

きっと良いダチになれるよ どうぶつの森の特産品も違うし

思い出が悪夢になって あの時のわたし傷付いてたんだ そっか

夜行バスの窓が震えた深夜二時 おばけクジラの胃の中のよう

銀幕を見つめる横顔 三分のエンドロールを引き伸ばしたい

ひとり旅 浮き立つ心はふたり分 車窓で走る忍者も込みで

昼下がり 横断歩道の白線を木陰が染める 夏の訪れ