会社の人間関係が、まさに薄氷の上に辛うじて成り立っているような、ごく脆いものであることをひしひしと実感している。
何が原因なのかよくわからないが、みんな常に駆け引きをしているような人たちだ。本音を隠して、思ってないことを口にする。言われる側も、それが本音でないことを薄々分かりながら会話している。会話、成り立ってるのか?と思うが、成り立っている。
部長に対しては特にそれが顕著で、みんな一歩間違えたら全てが崩壊する土台の上で、ジェンガのぐらぐらしたパーツを触らないように神経を尖らせながら会話している。
それでもみんな表面上は仲が良くて、平和な部署であるように振る舞う。土台はめちゃくちゃ脆いのに。みんな土台と一緒に崩れるか、一抜けして別の大地に大移動をするか、二択を突きつけられている。
そういう脆い土台の上に立っていることをみんなわかっていて、いつか崩れる恐怖にさらされながら、でもみんな「そうなったらそうなっただよな」と思って平気な顔をしているからすごい。みんな、本当に意思がない。
上に言われたことを、本当は文句があるのににこにこ顔で引き受けてどうにかやっている様子を見ていると、なんとなく日本に長く住む人たちの政治に対する姿勢にも似通うところがあるような気がして、怖くなる。
政治の世界で決められたことは私たちには変えられないことで、上から下ろされたものをただにこにこして受け入れて、批判はしない。めちゃくちゃそのままじゃん。
日本の会社文化が先か、政治に対する関わり方のスタイルが先か、どっちなのかはわからないが、絶対に相関関係があるはずだ。
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最近はお弁当を近くのカフェに持って行って食べている。食べながら本を読んだり、友達に返し損ねていたLINEを返したりしながら過ごしている。
12月に入り、海外にいる友人たちにクリスマスカードを贈りたいので、お昼休みにいそいそとメッセージを書いて準備したりもしている。あとは郵便局へ行って送るだけなのだが、それが一番困難なステップだったりする。
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最近アイドルにハマりかけている。
M!LKという、スターダストプロモーション所属の5人組アイドルだ。SNSでバズった曲があって、そこから知名度が跳ね上がった。かくいう私も、バズリソング(バズリソング?)をきっかけに彼らを知ったくちだ。
バズリソングの存在は知っていた状態でYouTubeに原曲のMVがおすすめされているのを見かけ、3日くらい放置していた。あー、あのバズってる曲か〜と思って、まあ観なくていいかと無視していたのだが、サムネイルから伝わるパワフルさと私の好きそうなトンチキ感のあるアイドルソングの香りにつられて再生してしまった。
再生してみたらこれがもうドンピシャで困った。まっすぐにアイドルをやっているせいで奇をてらっておらず、それが逆に奇をてらっているようなトンチキ感を醸し出している感じ。伝われ。がむしゃらアイドル感。かっこつけるとかじゃなくて、大衆がイメージするアイドルという役を徹底して演じているからこその楽しさ。
私はこういうアイドルが、特に男性アイドルの場合は好きで、彼らのまっすぐなアイドル像に惹かれてしまった。
そこから彼らの他の楽曲やパフォーマンスも観て、さらに彼らが企画をやったりしゃべったりしている様子も観始め、めちゃくちゃ応援したくなっている。
アイドルを好きになるのは、嵐以来だ。嵐を全力で応援していたときは楽しかったが、もうアイドルはいいかな、という気持ちもある。アイドルそのものというか、アイドルを取り巻くファン文化に疲れた感覚がある。
それに、メディア露出のある人々を好きになると、結局はマイノリティたちへの目線やガザへの態度なんかが気になって、悲しくなって終わるのが目に見えているというのもある。
彼らの音楽やダンスパフォーマンスはちょくちょく観ていくんだろうと思うが、のめり込んで辛くなるのは自分だとわかっているので、ほどほどにしたいところだ。
ところで、彼らのMVのコメント欄には「こういうのこそ日本人が好きなアイドルだ」みたいなコメントをよく見かける。正直、そこそこアイドル畑にいた私には、このコメントの言わんとすることもわからなくはない。かつてのジャニーズアイドルが持っていた、技術や芸術性ではなく勢いと煌めきで押し切るタイプのアイドル像ということだと思う。
私のこの観念含め、一体「日本人が好きなアイドル」「日本のアイドル像」は、どこから生まれ、いつから定着するようになったのか、非常に気になる。
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そろそろ一人ポッドキャストを始めたいなと11月半ばくらいから構想し始めている。
始めるときはお知らせしますね。