MCPに興味を持つために視点を変える

chimame
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公開:2025/5/20

昨今のエンジニア界隈はAIからの様々な派生技術などが盛んです。その中でMCPというAI(アプリケーション)とのやり取りを行うプロトコルがまぁまぁ賑わっているけど、いまいち自分はパッと盛り上がれない。そこでちょっとこのMCPというのが向かう先っていうのをちょっと想像して、もうちょっと自分の興味を奮い立たせてみようと思考を整理してみる。

まず、最初に興味を持てないは今私の中でこのMCPを使用したものが開発者つまりはエンジニアが対象となっているのが大半だと感じるからなんだろうと思う。MCP以前にAIというのが一般的にとても普及していて、どんな人でも使っているかというとそうでもない。エンジニア界隈かそういった情報に敏感な一部の層だけなんだろうとは思っている。自分の中でAI自体はとても面白いものなんだが、じゃあそれを使って「今の何を変えるか」というのが具体的に浮かばないのが根本だと感じている。AIもそうだが、MCPに関して言えばもっとその考えが顕著で、AIとのやり取りを行うプロトコルなんだからそもそもAIを主軸として扱うことがないとこのMCPというものが出てこない。なんで根本はここかなと思う。

とは言ってもAIを無視できるほど現在の状況はそうでない。目に見えないところですでにAIは色々使用されている。もちろん一般の人が直接触れる、やりとりするところでAIが見えてくるものは少ないかもしれないが、裏では必ず動いている。なので近い将来AIはもっと全面に出てくるだろうとは考える。

じゃあなぜ大手AIベンダーなどはこのMCPというもののサポートをやるのかというと私が考える行き着く先はAIが今で言うプラットフォームとなり、それがビジネスとして大きいからだろうと考えてみた。例えば今までは何かを調べる時に「Googleを開いて」「ワードを入力して」「結果を見る」という感じのことがWebで起こってはいたが、これがAIが登場すると「(ブラウザなどで)AIを開いて」「質問して」「結果を見る」これになるんだろう。ところがこれはWebだけに関わらずOSの操作などもそれに近いものになるかもしれない。Windowsの設定を変えたい場合に「スタートメニューを押して」「コントロールパネルを開いて」なんて操作が、「AIを開いて」といった最初の入力インターフェースから変わる可能性は大いにある。ただ、そうなるとAIがすべてを知ってるかというとそうでもない。今はDeepResearchのようなWebのデータをAIが見て判断するかもしれないが、Webに頼らずとも正確もしくは特化したデータがほしいならMCPというのはばっちりハマるでしょう。その場合にはAIの回答精度もあがりユーザとしては満足度が高い結果が得られることになるはずです。また、今の検索だけではなく、AIとMCPによる自動操作などが可能であれば今より楽に操作ができるようになるかもしれません。

そうすると見方によってはAIというのは今のOSで、MCPというのはOSにインストールするアプリケーションのようなものとして見えてくる。そうなった場合にOSは一種のプラットフォームであり、このプラットフォームのシェアと取ったベンダーはその後に様々なビジネスの展開が可能であり、非常に重要な戦いなんだろう。

ここまで来ると今よりは俄然興味が出てくる。MCPを今あるWebの中のアプリケーションの1つのようにAIの中の1つのアプリケーションとして捉えると今後はAI(自然言語)をインターフェースとしたアプリケーションを開発するのが重要なんだという考えに至ってくる。ただ問題なのは「何を作るか」と「どう表現するか」というのが今のAIを主軸としたインターフェースではどうしたもんかなと思うところと、いわゆる一般の方が使うサービスや機能が思いつけば自分の中でもっともっと興味が出てくるんだとは思う。

あくまで自分の中での妄想です。もうちょっと興味持って手を動かせ自分。