「お前は幼年期どころかまごうことなき老人会だろうが!!」という声が聞こえるような気もしますが無視無視。
インターネットでは長らく「検索技術」が重要とされてきたと思います(被検索=SEO含む)。自分はキャリアの比較的初期段階で検索分野に携われたことで、仕事領域を微妙にアップデートしながら(マーケティングって懐深いよね)、これまでどうにかこうにか生き延びてこられたのですが、いよいよその時代が終わりますね。いやあ長らく食べさせてくれてありがとう。
検索技術自体は今後も残るとは思いますが、今みたいに「誰にでも必要な技術」ではなくなり、生成AIのバックエンド的な役割になるんだろうなと思います。あと10年弱くらい保ってくれたら完全に逃げ切れたと思いますが、間に合わなかったな(いや自分が70歳くらいまでは生きていて頭がしっかりしている前提ですが)。
あと自分には生計のもう1本の柱として翻訳もあるのですが、そっちも結構苦しい状況になっております。いや本業の方は問題ないんですけれど、それ以外にお手伝いしている案件は機械翻訳の後始末みたいなやつばっかりで、稼げもしませんし、そもそもあんまり楽しくないです。本業のような楽しい翻訳の仕事は減っていって、機械翻訳お世話係に成り下がるしかない感じで暗澹たる気持ちになっております。
あ、自分は機械翻訳くん自体は割と好きです。癖をつかんで修正するのも得意な方だと思います(途切れず依頼が来るから)。でも圧倒的につまらねえんですよ。クリエイティブネスないから。非創造性(ノンクリエイティブ)と踊(ダンス)っちまう感じですよ。
現役翻訳者さんたちのポジショントーク(あ、書いちゃった)で「洋服で例えるなら、量産服の製造ではなく、職人技の手仕事で仕立てる高級仕立て屋みたいな翻訳者になればいい」みたいなことを言う人もいますが、パイがみるみる縮小していく中でいつまでそんなこと言えるんだろう、と冷めた目で見ていたり。限界集落でふんばる老人みたいだなあとか。
「何が言いたいんだよ、結局愚痴かよ」という声も聞こえてきたようなのでこのへんにしますが、年齢を言い訳にせず創造性(クリエイティブネス)を発揮して変革期を乗り越える必要があるなあ、という決意表明でございました。