虎に翼

chimisuke
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母に電話をするたびに朝ドラの話をしてくれるので見た。映像の世紀ためにNHKオンデマンドを契約しているので、夕飯のときやお風呂が沸くまでの時間を利用して見ている。ネットニュースなどでネタバレをくらうので、リアルタイムでとも思うが、朝が早いので難しそうだ。

このドラマを見ているとよかったと安心する。安心はドラマの展開などではなく、自分の境遇に重ねて、言葉にしてくれてありがとうと心がホッとするのだ。

「はて」

という寅子。の「はて」私はすごく好きだ。正直、あんなにポロリと自分の気持ちや、置かれていることをスラスラと話せる人は少ないと思う。私も、スンとした顔で済ますことが多いし、それが身を守る方法でもあると思っているからだ。それを寅子は「はて」という言葉で、そのままでいいのかと投げかけている。それを見た私も「はて」と考える。すると、スンとした顔で済ましていた出来事が、実はスンでは済ませない出来事だったりもする。そして、ドラマと一緒になって頷いたり怒ったり、嫌になったりしてる。それが新鮮で、自分に優しい気持ちになれる。

あの時こう思ってよかったんだと思える。

たったの15分のドラマだけど、ふわふわの毛布で包まれた温かい気持ちになれる。

私はそれだけでこのドラマを見れてとてもよかったと思う。教えてくれた母にも感謝。