スマホの写真フォルダの中のアルバムが日に日に彩られていく。
彩られていくたびに重なっていく思い出はすぐに懐かしい記憶に変化する。
画面をみて振り返る日々に少し物足りなくなって写真をスマホの外に出したくなった。
チェキ用のフィルムに印刷してみたらそれはそれはなんだか新鮮で初心を思い出すような、今を懐かしむような。
形に残すことでたしかにあったあの日の風景を忘れたくないということなのかもしれない。
数日後、写真が入った白とゴールドのフォトフレームが私の部屋に仲間入りした。
ソファーに座って見るテレビのすぐ横にはあの日の私たちがいて、今の私たちの大きな大きな支えになっている。
まだ見ぬ先の背中を押してくれているようだ。