だいぶ前に食べたコンビニのプリンが美味しかったのを覚えていたみたい。
その時、私は別のものを食べた。
一口もらったそのプリンはとても美味しかった。
また食べたいなと思ったけど、コンビニに行ってもプリンと顔を合わせてることを忘れていた。
自分一人じゃきっと手に取らないのかな、と。
なんか買ってく?と電話越しに聞いてきた。
家にはお茶しかないから飲みたいものあったらなんか買ってきて、と言った。
そしたら、バナナスムージーとこの前のプリンといちご味のポッキーを買ってきてくれた。
バナナスムージーは、その日の朝私がバナナを食べながら運転したら道を間違えて5分遅刻した話をしたからだ。
つい5分前に話した話から選んだみたい。
この前のプリンは、美味しさをすっかり忘れていた頃だった。
喧嘩にならないように2つ、一人一つずつだ。
いちご味のポッキーは何で選んだんだろうな、
今度聞いてみよう。
この前のプリンは結局その日に2人で食べなかった。
明日食べてね、と言ったから冷蔵庫にしまった。
約束した通り、翌日に味わって食べた。
美味しかったです、ありがとう。
つくづく思うのは、買い物ひとつとっても何を買うのかその人の選択がいろんな気持ちや思いを想像するきっかけになるということ。
だから、ひとつひとつの行動や言葉を丁寧に見つめていたいと思うし拾いたいと思う。
あまりこんなことを言うと、プレッシャーになってしまう危険性もあるかもしれない。
でもやっぱりその選択ひとつが過去にどう日々を積み重ねてきたのか分かる、大事な大事ないいところ探しの宝庫になっていると思う。