ホスト問題を見ているのは楽しい。
18~19歳の若い女性が狙われていることを問題視しているようだ。そこを支援しようと国会議員が主張していたが、なんだか違和感が拭えない。
成人年齢が引き下げられて、18歳で成人になり投票権などが得られるようになった。成人年齢が引き下げられた時にも、18〜19歳の人が詐欺やクレジットカードでの多重債務などの問題が取り上げられたように記憶している。
成人とは、親の庇護を離れて個人で判断し契約などを結ぶことができる年齢に達したと法的に認められた区分であると思う。だから、成人した人を若いから判断能力がないから保護しないとというのは、成人の在り方からすでに離れてしまっていると思う。それをしたいなら「法的に成人だけど、成人初心者だから一定の制限があります」というような成人の中にも別の区分を作ったりする必要があるのだと思う。
成人なんだから、ホストで破産しようが、アイドルに金を注ぎ込もうが個人の自由で、自由意思を尊重するべきだと思う。
そもそも成人になるまでの教育が悪いからこのような問題が起きるのだと思う。日本の教育を経験してきて、リアルで役に立つ重要なことを避けているような気がする。綺麗事を並べて蝶よ花よと温室で育てて、社会に出ると突然「社会とはこうだから」と言われるように感じる。
寝た子を起こすなと性教育を避け、税制や政治についてもあまり教えず学校で議論もしない、金融(クレジットカードの仕組みや借金など)も概略的にしか言われないし、将来の夢は夢であり具体的ななり方や実態についてはあまり勉強させない。
そんな状態で突然社会に出て、全く知らないところで痛い目を見る人も多々いるということだ。
大事なことを教えずに、「彼(女)らは、幼くまだ自らしっかり考え行動できないから庇護(制限)しよう」というのは違うと思う。成人になるまでにしっかりと学べるように制度や内容を検討せずに、若者を見下す姿勢はどうなのか。
見下すなら成人年齢を引き下げるなと言いたい。