読書が止まらない。
電子に手を出したらツイッターを見る代わりに永久にKindleを開いてしまう。交差点の信号待ち、ビルのエレベーター待ちといった一分にも満たない間にさらさらと読書が進む、進む。
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前回挙げたあとに『煙の殺意』『麦の海に沈む果実』を読んでいるが、まあ、きりよく一ヶ月の間に読んだ本ということでこの二冊については割愛する。
黒と茶の幻想 恩田陸
四者四様の視点と思考と、別々の立場から少しずつ明らかになっていくもの・伝わっていないもの。考えていることって言葉にしたって決して他人には100伝わることはないよね〜人生〜!
肉体が精神の容れ物だとすると、精神は時間の容れ物なのではないだろうか。
ピアノマン 南波永人
映画観ただけでは雪祈がそんなに悩んで苦労して楽しんでいたなんてわからなかったよ🥲
映画がまた観たくなった。観る。
教養として学んでおきたい歌舞伎 葛西聖司
コロナ禍に書かれた新しめの本で令和の歌舞伎もばっちり。
演目ごとに見どころを紹介してくれて興味が湧く。これを読んでから初めての歌舞伎に臨んでも良いし、初めての歌舞伎を観てから読んでも良いと思った。良い本だった。
かなりおすすめ。
歌舞伎の見方 渡辺保
先の本は令和に書かれた最新のもので、そこでさらりと紹介された昭和や平成の名優について触れているのがこの本。いまの若手の親どころか祖父・曽祖父世代の話かな。
系譜を詳しく知らないので自分なりにまとめたいなーと思った。
一冊手元に置いて、紹介されている演目を観る前に目を通したい本。
暴力の美しさである。暴力は本来美しくない。その暴力のもつエネルギーを洗練させて美しさにまで高めたものが荒事である。
オリエント急行殺人事件 古賀照一訳
Kindle Unlimitedが切れる前になんでも読んでやろうと思ったのだがふと検索してみたらミステリの古典がごろごろ転がっていた。
海外ミステリはほとんど読んだことがないのでどんどん読むぞ。
ぬるーっと会話している間に真相に辿り着いて、そういう感じね〜と思った。
緋色の研究 深町眞理子訳
こっちも割とぬる〜っと真相に辿り着いた。
過去の回想がめちゃくちゃ長いことについて中弛みすると聞いていたのでわかっていたけど、まあ、そう。思えばレミゼだって一生司教の話をしていたし時代の傾向なのかな?と思った。こういうのも有りなんだ、みたいな。
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昔のミステリを読んでいると最近の刺激の強いミステリが恋しくなってしまい、完全に中毒者になっていた。
本当は恩田陸を読むつもりだったけど米澤穂信でも良いかもしれない。