解禁に向けての準備を着々と進めるおじさんとは私のこと。仕事はしているが、相も変わらず待ち時間みたいなのが多い感じなので、ルアーの棚卸しをしてみたり、フックのセッティングを変えてみたりと毎日が忙しい(違)
勇退ルアーと新人ルアー
昨シーズン頑張ってくれたルアーの中には、塗装が剥げかけているものから割れてアロンアルファで応急処置したものまでいろいろある。釣れた実績のあるルアーは売っていれば予備をすぐに買っておくので、まずはその勇退組にお礼を言いながら予備のルアーを取り出す。
これまでちょこちょこ買っていたルアーは小さな段ボール箱に整理して入れていて程よく溜まっているので、ここらで未使用品をいっちょ出してみるかと使い慣れたルアーの色違いを中心にパッケージを開封。だいたい使うものは決まってるから、たまには気分転換みたいなもので釣れたら御の字である。
それらのついでと言ってはなんだが、新しいルアーをパッケージから出すと決まって「トレブルフックをシングルフックに交換する」一手間がある。魚に優しくというのもあるが、返しのあるなしは自分にも優しくなる。返しの付いた針は誤って自分の身にぶっ刺したら抜けないのだ。返しのないシングルなら刺さるだけすぐ抜ける。
セッティングを見直す
そのフック交換作業はほぼ95%ぐらいのルアーでやる。渓流で使うルアーのミノーは、そのほとんどでお腹とお尻にフックが付いている。トレブルからシングルに換えるときに、お腹とお尻のフックが抱き合わないようサイズを調整しているが、稀にフック同士が抱き合うし、お腹のフックがスナップやラインを拾ってしまうこともある。
フック同士が絡んだりラインを拾うと手に伝わる感覚が変わるのですぐに気付くが、その一投はほぼ無駄になるし絡んだものを外すのが地味にストレスである。一般の人が使う50mm前後のルアーならフック同士が抱き合うことはまあないのだけど、小さめの40mm前後を多用する私の場合、稀も少し多めになる(笑)。
そんなわけなので、お腹のフックを外すことでフック同士の絡まりも根掛かりもゼロになり、ラインを拾ってしまうこともほぼなくなるだろうと予測できる。唯一の問題といえば、お腹のフックがないことで「かかるものもかからなくなるのでは?」というところ。おそらくそれは気にするほどではない。バレやすいかかり方なら、むしろかからなくて結構。強がりとも言う。
だいたいヤマメにしてもイワナにしてもニジマスにしても、目の前にルアーが現れたら反射的に縦横斜めからアタックすることもあるが、どちらかと言えば遠くに見えたルアーを追いかけまわしてバクッと来るパターンの方が圧倒的に多い。お腹めがけて突っ込んできたところで、私のルアーはサイズが小さいからお尻の針も当たるんじゃないだろうか。
ヤマメは丸呑みに近い感じで襲ってくるから、口先やかんぬきと呼ばれるところよりも喉奥にフックがかかってるし、お腹のフックがなくても何の問題もないだろうな、と最近管理釣り場でヤマメやアマゴを釣りながら思った。サイズの小さいルアーからセッティングを見直して今シーズンは頑張ってみるつもりである。