仕事柄必要な時にはまあ表に出ることはあっても、もともと俺が俺が〜でもなければ目立ちたがりな性格でもないし、どちらかと言えば裏方にいて困ってる人のサポートでもしてるぐらいの方が性に合ってる人間である。将来的には人様の迷惑にならないよう、ただただ静かに生きていきたい。歳を重ねていくにつれ、その思いが一層増すばかりなり。
後進に道を譲る
30になってから名前を出して執筆をし始めたのだけど、そのきっかけと言えば技術書の企画・編集を手がけていた方に「ライターさんたちが40超えていまどきな感じのを書けなくなってるから書かない?」みたいな誘いからである。それから10年ちょっとの間、本業の合間に雑誌や書籍の執筆をしてたが、今度は自分がその立場というか同じぐらいの年齢になった。
別に自分的にはまだまだできるのだけど、あんまり居座りすぎると若い人たちにチャンスが回らなくなるので、40超えたぐらいから「時間かかる割に収入にはならないからもう書かない」みたいな悪態をつきながら執筆に時間を割かないことにした。数年前までは企画を考えたり、執筆者をアサインしたりとした裏方的な動きはしていたけども。
私は、政治家の爺さんたちみたいに歳とっていつまでも偉そうにしてうるさいのが一番邪魔くさいと思っている人間である。地域社会にしても国レベルにしても爺さんたちがいつまでものさばってるから発展が阻害されるのだよ。爺さんたちはとっとと引退して、後進たちの頑張りをニコニコして眺めながら何か聞かれたら少し案を出すぐらいにしてほしい。
明日はどっちだ
幸いWebやIT系の仕事に早い時期から関わっていることもあって、今のところは参加しているプロジェクトもあるから何とかなっているが、それもいつまで続くかはわからないし、いつまで自分が頑張れるかもわからない。新しいことを常に追いかけるのも「パトラッシュ、僕もう疲れたよ」である。秘伝のタレを足し続けるのにも限界がある。
周りにいろいろな仕事に関わる友人知人がいるおかげで、今でも不定期に仕事の誘いをいただくことはあっても、歳も歳なのでそれですらいつまで需要があるものやら、となる。若いやり手の子たちに「一緒に仕事したい」と言ってもらえてるうちが華。同年代の仕事仲間との会話は「この先どうやって生きていく?」という話題が増えている。いつまで今の調子で頑張れるのやら。
ただ、健康であればまだまだ先は長い。10年20年なんてあっという間だけど長い。人に使われるのが嫌とか若い人に混じって仕事するのが嫌とかそういうのはないが、人と関わるのは最低限にして黙々と与えられた仕事を淡々とこなすような毎日が理想だなぁ。どんな仕事に就いたとしても大変だと思うが、必要最低限の暮らしを維持して少しばかりの貯蓄をしつつ、他人様の邪魔にならない程度に静かに暮らしたいものである。
ノストラダムスが変な予言とかしてたせいで、歳とったあとの人生なんて考えてなかったんだよね。まったく適当なこと言いやがって。