えっくすでファミリー向け映画だ!ってたくさん言われているのを見て、ゆ~て例えばヒロアカとかだって子どもが見ても楽しい映画になってるくない?と思っていたのですが、実際に見てわかりました。
ファミリー向け映画だこれ!!
大量のツッコミどころとか、お馴染みのキャラクターたちがみんな顔見せだけにしてもちゃんと出てきてくれるところとか、急にはえてくる強い敵キャラとか、ちょっと味付けの癖が強めな小者敵キャラとか……なんとなく懐かしい気持ちになったよ。子どもの頃見てたザ・劇場版アニメって感じで……一人で見たのは失敗だった感じがありますね。人とワイワイ見て楽しい映画かも。終わってからよく見てみたら客層も一人客マジで少なかったもんな。笑ってる。まあひとりで見ても楽しかったですが。肩に力をまったく入れずに見られて。
敢えて思考を沈めた感想を言うなら、ロイド周りかな~。本編でもそうではあるんだけど、あのひと当初の印象よりずっとずっと家族に入れ込んでてたまにちょっとびっくりするしちょっと不安になる。今回もアーニャを見つけたときに名前を呼ぶ声が完全に心配100%の声で胸がぎゅっとしちゃった。親の声だったよ。
あの家族の中でロイドだけが家族を終わらせることができるし終わりがあることを認識しているから、そんな彼が絆されているところを見ると不安になるよ。あの家族が失われたときにいちばんダメージを受けそうで。まあでも逆にこのまま絆されレベルがカンストしてしまってロイド自身があの家族を続けることに自覚的に意義を見いだしたなら、あの家族はその先も続いていく結末を迎えられそう。もうそれでいくしかなくない?!劇場版なんてものでまであんなに“家族”としての幸福を象徴的に描かれてしまったらもう家族が終わる結末なんて描けないでしょ……紛糾だよ……。原作も少しずつ核心に迫ったり迫らなかったりしてきているので終わりに思いを馳せてしまった。最初の頃は家族別離エンドもありえるのかもと思っていたけどもう無理だよ………一生一緒にいてくれや………。
ヨルさんを活躍させるために急に謎の敵はやされてたの笑ってしまった。ヨルさんの動きが完全に立体機動の戦い方でワハハってなったあとにWIT制作アニメじゃんと思い出して本当にウケちゃった。本家だよ。
わたしがスパイファミリーを見る動機の9割はアーニャちゃんのかわいさ目当てなんですけど今回の映画は可愛さよりもコメディに寄っててちょっとそこは物足りなさあるかも……酷かったな……笑ってる……女児に大を我慢させる劇場版、冷静にヤバいよ笑 尊厳が守られて本当に良かった……。ひでぇ神に千葉繁さんをキャスティングしてるしさあ……めちゃくちゃだよ……笑う……。
ロイドが子ども心を理解できなくて戸惑うシーンが好きなので今回も入ってて嬉しい。確かに、今となっては何が楽しいのかわからないけど子どもの頃は確かに楽しかったことってたくさんあるから面白い。わたしも小さい頃によく行っていた地元の子供向け遊園地に汽車があったな~と思い出していたんだけど、わりと好きだったはずなのに何が楽しかったかと言われるともうわかんないね。でもその汽車が途中で草花で覆われたアーチをくぐるときに隙間から差し込んでいたやわらかい日の光のこと今でも思い出せる。そういう子どもの目でしか見えないうつくしい世界は絶対にあるし、それを享受している子どもを見るのが好きだから今回のアーニャちゃんがずっと楽しそうなのは良かったな。
そういえば中村倫也と賀来賢人なんてつれてきたくせに担当キャラがマジでただの小者敵キャラって感じなの一周回ってちょっと新鮮だった。特に良いところがあるでもなく成敗されちゃってたしな……。よく考えるとちちにもははにも一度ずつちゃんと成敗されてるのウケるね。
肩に力を入れずに見られたとか言ってたくせにつらつらいっぱい書いちゃった。要素が多かったからな~。楽しくて盛りだくさんで味がシンプルで濃いめなきらきらしたお子さまランチみたいな映画だったかも。なんか本当に久しぶりにこういう映画見たな~。