深夜にはまばたきが少なくなって、家を支配する怪獣もどこかへ行ってしまう。湯船の中でふと考えて、友人の誕生日が近いけれど、だからって、私が変わるわけじゃないのに、絵を用意して、日付が変わったと同時に祝ってやろうだなんて労力を裂いてみる。意味あるのかななんて疑問に思った瞬間から友情は崩れていくことを知っている。知っていて手放せないのは、友情でも親友という肩書でもなく、ただの依存現象だ。理解している。その感情が世界で一番キライだということを最近知ったはず。なのに繰り返す、繰り返す、繰り返す。わたしは人間だった。
アイスはいつからかアルコールになった。これが大人になるということ。何だか嫌で、子どものフリなんかしてみるけど、それ自体が大人の行為だ。大人と子どもの境界線はきっとわたしが決めていて、気持ちが悪かった。何に対して？わからない。わからないけど、不快感というのは無意識下でも発生するのだと、外側にいるわたしは言った。いや、家の中のひとが言ったかな？回りくどい逃避なんてしないで、朝までのタスクをこなしなさい、わたし。