泣いても喚いても1歩前へ

·

寝ぼけ眼で寝起きに最初にしたことはYahooの3.11募金だった。全然過去にならない。生々しく記憶に残ってしまっている。チャリティーフリマをした。福島の人たちを呼んで新潟で米作りをした。交流を続けた。きっと私が一番最初に仲良くなったキティちゃんの時計をしていたおばあちゃんはもう生きていないだろう(出会った時既に90過ぎてた)。それだけの時間が経ったのに、まだこんなにも生々しい。自然災害は、一瞬で知っていた景色を壊していく。そしてそれは二度と戻らない。

1時間ほど歩いた。フキノトウが沢山頭を出していた。あと数日すると程よい大きさに膨らむのだろう。先日まで雪が降ってたのに春は着々と進んでいた。春の景色で好きなのは、桜の蕾がピンク色に染まって大きく膨らんできた頃の桜並木を見ること。あと数日で一気に咲くのだろうなと思うとワクワクする。今年も桜は私を外に連れ出してくれるだろうか。

今は能登の方々に思いを馳せて。1日も早い復興を…んー、復興って言うけど多分復興って難しいなって私は思ってて。地元の人たちが愛してきた景色は戻らないし、亡くなった人も戻らないし。戻らないものばかりの中で新しい世界を1から設計していくのが復興なのかなって思ったり。言葉にするのは難しいね。