2024/02/28

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鄙びた温泉に行った。周りには田んぼと畑しかなく、そこにちんまりと建っていた。靴をロッカーに入れて受付で鍵を渡すと、「650円です」と言われた。支払いを済ませ、お風呂場のロッカーの鍵を受け取る。28番だった。脱衣場には老婆がひとり。誰の目を気にすることも無くいつも通り裸になってお風呂に向かった。入ってみると、浴槽が2つ。はて、どういうことかな?と考えながら髪を洗って体を洗う。完全に自分の世界に埋没している女性の居る方の浴槽に足を突っ込んだ。大胆に寝てるなぁと思いながら肩まで浸かる。少しぬるい。アルカリ泉だったので温まるのが早い。もうひとつの浴槽から人が撤退したので思い切って入ってみる。なんだ、あつ湯だ。なんならこっちの方が私的には温度がちょうどいいではないか。上がったり、浸かったりしている間に1時間が過ぎようとしていたので風呂場を後にした。初めてお邪魔したけれど、鄙びた感じと冬季露天風呂無しな感じがとても良かった。

何故、性自認は女では無いのに不妊体質であるという事があれだけ刺さったのか。先程記事を書いてからずっと考えている。恐らく、正しくは不妊体質な事にショックを受けたのではなく、結婚をしようと1度でも話し合った相手に不妊を理由に否定をされたから刺さったのだと思う。

とてつもなく大きなものに圧倒されたい。こんな物に出会えるなんて、というくらい、徹底的に圧倒されたい。そして自分の小ささを認めたい。