畏敬の念が、体内の炎症を防ぐことができる。『最高の体調』を読んで、1番ハッとさせられた事柄だ。
畏敬の念とは、畏れ多く思うほどに相手を敬う気持ち。 人物だけでなく、圧倒的な自然や神秘的な現象などに対しても使われる。
この本には自然・アート・偉人で感じられることが多いと記されているが、非常に共感できる。私の場合はアート・偉人でよく感じるかも。
大学の卒業旅行でスペインに行ったことがある。そこで生まれて初めてピカソの『ゲルニカ』を鑑賞した。美術の授業で知り教科書で見たことがあったが、本物を観て釘付けになった。実際のサイズが非常に大きいのもあるが、絵から発散するパワーが壮絶だった。悲惨さが心にズドンと刺さるほどだった。
そして、その時は他に何も考えられなかった。余計なことは取り払われ、絵に集中できた。そしてどこか心が浄化された心地がした。こういうことが体にもいいと本に書かれていて、私は納得した。
これはエンタメも含むアートにも多く体験できると私は思う。というか畏敬の念を感じるのは、私にはこれが多い。マンガ・アニメ・アイドルなどなど。そもそもアート(芸術)は高尚なものだけではない、広く通じているものだと私は思っている。
偉人だって伝記に載る人や、多くの人に称賛されている人だけじゃない。身近にいる懸命に生きている人にも、私にとっての偉人はたくさんいる。
固定観念に囚われることなく、ときめきやわくわくを含めた畏敬の念を多く感じたい。それが健康にも繋がるなんて素敵なことじゃないか。