Tweakpaneには、最初こそdat.GUIを置きかえるという目的があったけれども、そのうち究極のパラメーター調整GUIを作ること自体が目的になってしまった。
過去にも同じようなことがあって、ゲームの制作日記をつけたくてOsciroiという日記ソフトを作りはじめたのだが、そのうちゲームそっちのけでのめり込んでしまった…というくだりを、normalize.fm#056の失われた収録でお話した。
ゲームを作っていたつもりが、ゲーム設計を柔軟にするために独自言語を開発し、インタプリターを組み、画像をハフマン符号で圧縮し…。いつの間にかゲームエンジン作りに片足を突っ込みかけて挫折したこともある。
でも、日記ソフトの開発経験がデザインに興味を持つきっかけとなり、自身のキャリアパスを方向づけてくれたし、独自言語の開発経験がのちの電卓アプリのベースになっているし、そこでの努力はどこかしらで役に立っている。
手段が目的になってしまうのも、そんなに悪いことではないのかもしれない。