仕事を失う

cocopon
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昨年末で、7年ほど尽力した大きめのプロジェクトが終了となった。昨今のレイオフの影響だ。うっすらと気配は近づいてきていたから驚きはしなかったけど、正直こんなに早く来るとも思っていなかった。

いま受けている仕事がなくなったらどうしよう…という不安は、受託で生計を立てている人間にずっとつきまとってくる問題だ。人生が詰んでしまわないように、金銭的なバッファを確保しておいたり、仕込みや広報をがんばったりするのだけど…。もともと引っ込み思案だし受け狙いみたいな投稿も嫌いな自分は、コロナ禍を免罪符に引きこもりすぎて、人のつながりの維持や広報活動を怠ってしまった。いまさら反省している。

独立してから5年間は長期のプロジェクトばかりだったので、そういえば仕事を失うのってはじめてだ。新年はまだはじまったばかりなのに、次が決まるまでの時間は本当に不安で、永遠のようにも感じられる。やれることは無限にあれど、対価を得られていない仕込みの時間には罪悪感が重くのしかかるし、日々のちょっとした出費も渋ってしまうし、毒のスリップダメージが入ってくる感覚に近い。

とはいえ悪いことばかりでもない。永遠に続くプロジェクトなどないので、いつかは終わり、また次がはじまる。変化に対して柔軟な体制を築いておかねばならないということに、危機感を持って気づけたのはよかったと思うことにする。

資産のポートフォリオは、リスク分散のためにバランスよくというのはよく聞く話。たぶん仕事も同じで、受託以外の分野にも種まきしていくのがよいのだろう。

@cocopon
でべろっぱ〜/でざいな〜