先日、うさぎの保護活動をしている「ふじみ野うさぎハウス」さんを訪問してきた。
うさぎは小さいし静かだし(そもそも声帯がない)、日中はほとんど寝ていて大人しいので、犬猫と比較して飼いやすいとも言われている。生体価格の安さも相まって気軽に手を出しやすく、飼えなくなってしまってどうしよう…となる事例も多いようで、保護活動は可哀想なうさぎを救うためにとても意義深いものである。
しかしながらその運営はなかなか厳しいようで、直近の会計報告を見て言葉を失ってしまった。毎月の赤字が40万円とは…。
それで、現場がどのような雰囲気なのかを自分の目で見ておきたくて、今回は実際に足を運んでみたのである。
その日はちょうど保護引取でうさぎを手放す人がいて、またその隣では受け入れのために保護うさぎと触れ合っている人がいて…。出会いと別れが入り混じる、不思議な空気が流れていた。
自分が愛兎を手放すなんて微塵も考えられないけれども、人にはそれぞれの事情がある。あっさりと置いていく人もいれば、泣き崩れて最後まで手放せない人もいるらしい。その光景を思い浮かべて、胸がきゅっと締めつけられた。
一介のうさ飼いとして、またうさぎ作家の端くれとして、この意義ある活動に貢献できることを探していきたいと思っている。