ひとにやさしく

こまる
·

あるいなかの駅で、待ち合わせをしていました。

いなかなので電車の本数も少なく、改札のところで立って待っていました。

改札に人が来たので、電車が到着したのでしょう。

そのなかにいたひとりのおじいちゃんが自動改札にきっぷを通すと、自動改札の扉が閉まってしまいました。

おじいちゃんは窓口にいた駅員さんのところへ行き、事情を説明していました。話を聞いていた駅員さんはしばらくするとそのおじいちゃんを怒りはじめました。

おそらく、おじいちゃんは乗車駅の自動改札にきっぷを通さなかった模様。

いなかでは無人駅も多く、また自動改札ができたといってもきっぷを通さなくてもホームに入れるようになっています。改札が「ホームに入るため」のゲートになっていないのです。

おじいちゃんは自動改札ができる前と同じように、きっぷを買って、そのままホームに出たのかもしれません。

怒られたおじいちゃんがどんどんしょぼくれていくのがわかります。

きっと駅員さんも、自動改札ができてから色んな人に何度も何度も同じ説明をしてイライラ疲れていたのかもしれません。

ある事柄に詳しくてもそれは全方位で通用することではないし、

もちろん年齢・属性関係なく、

人として対等な対応がデフォルトであってほしいなと思った出来事でした。

私はどんくさい人間で、なるべく迷惑をかけないようにと思って生活していますが、

こういう対応をされることが多々あります。同じ人が私ともっと若くキャリアのある方とで目の前で明らかに態度を変えたりなんかすることも。

たいてい笑ってごまかすか黙っています(本当はこれも良くない)。

でも態度を変えられた時点で十分に傷ついていて、それに対して意見をして、もうひとつ余計に傷つきたくないなと思うから。

でも、そういう対応をする人は多分他の人にもやってる。

まだ見ぬその人を傷つけないために、本当は私が黙っているのは良くないことなんだろうなと思いつつ、今日も笑ってごまかしました。

ひとにやさしく、なりたい。