もう十数年前になりますか。
学校の駅の近くで冊子をかかげて立っている人がいました。その冊子のタイトルはBIG ISSUEと書いてありました。
何の冊子なのか、その人が何をしているのか全然わからず、いつも通り過ぎていました。
引っ越しをして他の駅を使うようになっても、BIG ISSUEを掲げて立っている人がいました。
インターネットを使ってBIG ISSUEについて調べてみて、ようやくその人達がしていることがわかったので、それから買えるときは買うようにしました。
(当時学生だったり社会人なりたてだったりで、金銭的に余裕がなかったので)
今わたしは個人事業主で、余裕はそんなにないけれどBIG ISSUEを月2回買うことはできます。
何度も何度も同じ場所に通い、最近その売場のおじさんが世間話をしてくれるようになりました。とはいえ「今日も寒いねー」とか「花粉飛んでるねー」とかそんな程度です。
たくさん人がいるのに、無視しているわけではないのに、関心を寄せないのはとても悲しいことだと思って、とても時間がかかってしまったけどBIG ISSUEについて調べてみてよかったと思いました。
人生を他の人と同じように歩めなくても、もう一度やってみようと思えることができる世の中であってほしい。それが自分で働いたお金でできるならもっと嬉しいかもしれない。
そう思って月に2冊だけど、お手伝いしています。
人はいつどうなるかわかりません。なんで死ぬまで大丈夫って安易におもってたんやろ。
今は全然そう思わない。私もいつかどうにもならん日が来るかもしれない。助けてさえもらえない日が来るかもしれない。
いまものすごくそう感じるので、できるうちにできることを。
世代や所属で分断している場合ではない。いつもそう思っています。