Bury or Treat

アドベントカレンダーとマフラーを送った。すこしでも長い間わくわくしてほしくて、クリスマスはまだ先だけれど。俺はどうしようかな、イヴに送ろうかな、そしたら消えそうになっても思い出してくれる気がして、とか言うのでにくったらしくて「わたしが消えるんじゃなくて、あなたが忘れるんだわ」といいかえしてやった。

思い出すもなにも毎日考えているし、昨日だって結局銀杏並木の写真をおくって返信がないので、だから嫌なのよ、こうやって少しずつ土をかけ続けてきたのだからそりゃあもう墓が出来上がっても涙も出ませんて。などとやさぐれていた。翌朝一でおはようを送ってくるとは思いもよらず。本当に今までの連絡のなさは一体なんだったのだろう。なにを考えているのかさっぱり解らない。

わたしはあなたの前から消えたりしないけれど、あなたに夢中なままでなければ傍にいられないのなら、そんなのまっぴらごめんだ。わたしはわたしのやり方であなたを愛し続けるし、大切なのはずっとかわらない。だけどあなたがわたしときちんと向き合ったり喜ばせようとしたり、treat("大事に扱う")してくれない恋には黙々と土をかける。トリートメントのtreat、ご褒美のtreat、おやつのtreat。わたしが水槽でおとなしく餌を待つ魚だと思ったら大間違いよ。