It has already ended.

結局いちども泣きもせず、案外引きずっていない自分に自分がいちばん驚いている。前の彼にふられたときに1ヶ月泣き続けてそれはそれは棒切れのように痩せたわたしを見ている友達が、心配したけど意外と大丈夫だな、良かった。とコメントしてホラー映画を押し付けて帰ったくらいには大丈夫です。それで、あなたの不在に慣れすぎて、離れようが離れまいが今更大した違いがないということに改めて気付いた。違いはその不在にもう傷つかなくて良いってこと。

本当はもうとっくに終わっていたのかもしれない。見えないふりをしていただけで、あなたの気持ちもとっくに離れていたし、わたしの気持ちもとっくに萎えていた。終わりにするまで気付かないなんてばかだなあと思うけれど、別れたあとどれだけ辛いか戦々恐々としていたので拍子抜けなようなほっとしたような、そんな気持ち。

長いこと追いかけてしまったから、もう追いかけるのはおしまい。次は追いかけるでも追いかけられるでもなくて、背中を預け合えるひとがいいな。