2.27

conomi
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朝、みぞれが降っていた。

脱毛クリニックの看護師さんがすごくよく喋るひとで、1時間半絶え間なく続くトークに感嘆する。なんといってもトークテーマの切り替えがスムーズ。研究の話から写真の話になり、食べ物から旅行の話に、そして写真の話に戻り、引越しの話に。レーザー脱毛の機械の音が一定のリズムで鳴り響くのが脱毛のイメージだったから、あんなに沈黙のない空間は驚きだった。Vラインを照射中もひたすら話しかけられるので、こちらもいつ振られてもいいように考えを巡らせトークする準備をしておく必要があって、羞恥心なんて感じている暇がない。写真が趣味だというお姉さんが通っている写真教室がひどく魅力的なものに思えた。でも写真を撮っているあいだもずっと話しかけられたらどうしよう。美容院でもサロンでも、こちらから話を引き出そうという雰囲気で話しかけられるのは得意じゃないのだけど、あのお姉さんはなんだかトークのプロのように感じられた。わたしをエンターテインするためではなく、間を埋めるためでもなく、お姉さんが自分のために喋っているかんじがするのだ。なによりあんなに話すのに恋愛の話が出てこなかった(時間切れだったのかもしれない)。あと話に出てきた写真屋さんの名前を熱心にメモしていた。できるなら次も指名したい。

ドトールで作業、これから買い物して帰宅する。文系大学院生のvlogがあまりないので自分で撮ろうかとさえ思うが、本やパソコンとにらめっこしている動画の再生数が回るとは考えづらい。THE F1RST RICEというYouTubeを見つけてテンションがあがる。夜またみよう。