3.8

conomi
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日本アカデミー賞。映画をつくるひとたちに最大限の光が当てられる舞台。ふだんは他者を演じる俳優たちが自分の言葉で語るのを聞くのが好き。磯村勇斗さんの「素足で立っていたい」とか、杉咲花さんの「市子という人の生活の手触りを感じたくて」とか、特に生身であたたかい。安藤サクラさんのスピーチは、なんぼあっても良い。素晴らしい。永野芽郁さんの鮮やかな緑色のドレス、綾瀬はるかさんのアシンメトリーシャツ、杉咲花さんの振袖。衣装も楽しみのひとつ。

お昼を食べてから、友人にお勧めされていたカフェに行く。ずっと行きたかったところ。google mapの口コミに、店員さんが陽気なので慣れない人にはハードルが高めとあって、どんなもんかと思っていたら、注文するところでいろいろと話しかけられた。今日はお昼ご飯の後ですか?ご来店は初めてですか?どうして知ってくださったんですか?などなど。わたしが答えるたびにニコニコして、そうなんですね!いいですね!と言ってくださるので、こちらも気分が良くなって、すこし喋った。フラットホワイトはエスプレッソの苦味とミルクの配分が完璧で、申し分なく美味しい。気分が乗らない作業もめずらしく捗った。また元気が欲しいときに行く。

そのカフェの店員さんが、友人のことをよくご存知だった。〇〇さんですか!スタッフみんな仲良しです。いつもここで作業されてますよ、と。そういうのなんだかいいなと思う。そのあといつも薬をもらっている薬局に用事があって行ったら、わたしのことを認知してくださっていて、この前の〇〇ですね!と即座に言われた。可笑しな内容でもないのに、嬉しくてふふっと笑ってしまった。

これを惚気と言うのかもしれないが、恋人に気をつけてほしいほんの些細なことを伝えたら、すごく謝ったあとに「言いづらいのに伝えてくれてありがとう」と感謝された。良いひとだなあと思う。