刑務所処遇について研究している社会学の先生に会いにいく。本だけ読んで顔を知らずに会いにいったので、意外にもファンキーなかんじでおおっと思う。3時間ノンストップで喋り続ける、ほんとうに親しみがあって優しくて素敵な方だった。かたい研究内容と文章からは想像できないほど、楽しそうにティムホートンのコーヒーシェイクとサンドイッチの話をしてくれた。彼の言葉はひとつひとつ重く力を持って響く。そしてわたしのか細い一言に対して、それはよい言葉ですね、と相槌を入れてくれた。司法に関わる研究者のうち、自分の立場性を曖昧にしているひとはとても多い。その中で、たとえどのような位置であろうと立場性を示すのが、尊敬できる研究者だと言っていた。そんな彼のことを尊敬したし、これからも尊敬していたいと思った。権力には決して屈しない、けれど多様な立場性を認識し、了解する。わたしのことを一人の人間として、学生として、研究者の卵として、心から尊重して話をしてくれているのが伝わってきて、カナダにいるときを思い出した。あのような研究者は、特に日本で教育や犯罪や司法の研究をするひとのなかでは、ほんとうに少ないと思う。しんみりしてしまう。
あいみょんのライブ当たりますようにー。