2.10

conomi
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土曜日。会議に出て、いぬと母とカフェに行き、川沿いを散歩する。帰りにパン屋に寄って、夜はおばあちゃんを呼んで海鮮まつり!海老と蟹の殻で出汁をとった味噌汁が、急に日本海の見える高級旅館を思わせた。行ったことはないけれど。80を超えた祖母は初めていくらを食べると言っていた。

正直なんのために出ているのかわからない会議は、ただそこにいることを命じられたから出ているだけで、たまに意見を求められたときには本心に近いことを、あまり気を遣わずにできるかぎり太々しくも謙遜した態度で言うようにする、それが今のわたしにできる唯一の抵抗の形だと思っている。自分の言葉は相手に一切響かないし、誰も見返さない議事録にただ残されるだけで何の役にも立たないとわかっていながら、せめてすこしだけ声を張ってなにかを伝えようとしているかのように演じてみる。演じることは自分の日常にとって大事なことだと思う。

いぬを連れて行くドッグカフェは一時避難所のよう。休日はいぬを連れてあんなところでお茶をして過ごすような生活を送りたい。自分の暮らしが安定していないと、自分以外の動物と暮らすことはできないもんな〜。あしたは日曜日。どこに行きたい?としきりに聞いてくる両親の声が耳にまとわりつく。懐かしくて新鮮。実家で寝て3日も経つと京都に戻りたくなるのだけど、いざ京都に戻ろうとすると急にさみしくもなるもの。