12.31

conomi
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午前中に掃除や買い物をして、家を出る。満席の新幹線に揺られて実家へ。

大晦日ということを忘れるくらい、いつもの駅に、いつもの家に、いつもの家族。たくさんのお土産を広げながら母と話す。

例年通りに紅白歌合戦を横目に見ながら、いとこと兄とトランプをしていると、突然におばあちゃんが倒れた。すごく大きな音が響いて、とっさに駆け寄って、それからのことはまるでドラマの中みたいに、頭の端っこのほうで覚えている。みんなで担いで祖母を車に乗せ、母の運転で病院へ運んだ。紅白の盛り上がりは見逃したまま、気がついたら年が明けていて、ゆく年くる年が始まった頃に、母が帰ってきた。なんだかぼーっとしながらあちこちオードリーを眺め、祖母が無事でよかった、そう思うたびにほっとして、身体から力が抜けそうだった。