読書記録2024年12月③

contentsconten
·
公開:2025/2/8

 年末、学徒のフォロワーの家に遊びに行ったら帰りがけにお下がりの本をトランクぱんぱんに詰めてもらった。2025年は専門書を読む量を増やしていきたいと思っているので嬉しい限りだ。こんなことを言っておきながら、私の狭い部屋の隅には冬休み前に図書館で借りてきた分厚いナショナリズムの本が手つかずで積まれているのだが……。

 というわけで今回の1冊(読んだ冊数が少ないので、今回は割愛して紹介する)。

舞城王太郎「短篇五芒星」

 舞城王太郎は短篇小説がうまい。長篇小説がうまいのは奈津川サーガでみなさんご存知のことだろうと思うが、実は短篇のほうがめいっぱいの奇想を味わえてお得なのではないかと思ってしまうくらいだ。あと絵もうまい。Twitterを見るとよくわかる。

 さて、「短篇五芒星」はそのタイトルの通り、5本の小説を収録した短篇集である。編の字が篇なのが舞城流だ。収録作は「美しい馬の地」「アユの嫁」「四点リレー怪談」「バーベル・ザ・バーバリアン」「あうだうだう」。

 どれも本当に良かったが、私はオタクなので異類婚姻譚ものの「アユの嫁」がいっとう好みだった。語り手の姉が、普通のサラリーマンにしか見えないアユの神様の嫁になってしまい、神様の嫁なので制約やらなにやら色々あって大変だがそれでも何とかやっていくという話。これくらいの温度感がちょうどいいよな~と思った。

 他の短篇もどれも全部よかったことだけは頭に残っているのだが、1月が忙しすぎてこの記事を書いているのはもう2月も2週めなので、細かいことを忘れてしまった。また再読します。

@contentsconten
スポポポポ