Kリアル画進捗(完成)

corvus
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10月にデジタルでKを描いたのですが、今回こちらをアナログで描き直そうと思います。

デジタルでもはや完成しているんですが、アナログ絵描きを自称する以上このクオリティをアナログでも描けなければ、と謎のプライドが働きました。なんならデジタルより上手く塗りたい。

まずは下描きを。トレス出来なかったので模写しました。

髪は今回白では無いため、線画無し一発描きでやるつもりです。

輪郭が……なぁんか違うんですよね。Kはこんなに顔長細くなかったと思います。頬の膨らみが弱い? トレス台があれば。

と思っていたら偶然、とてもいいタイミングでトレス台を頂きました。

ありがとうございます、何故必要としているとわかったんです!? 頼んだ覚えはなかったのですが……エスパーでしょうか。

ということで模写したものは色試し用紙に転用し、新しい紙にトレスすることにしました。ちゃんと透けてくれるので、シャーペンではなく薄い色鉛筆で境界線をひくことが出きます。今まではどうしても色鉛筆の下に潜り込んでしまった線画の黒い線が残ってしまっていたので、これは画期的です。

ライトを付けて線を確認しつつ、基本的には消して塗っていくことにします。ライトを消した直後は目が慣れていなくてほとんど何も見えないのが欠点ですが……

まず下にコピックE000を塗り、その上から色鉛筆で陰影をつけます。最終的にはコピックの色はほとんど見えなくなるくらい塗り込む予定です。

とはいえどこを塗れば良いか全く分からなくなったので、お手本を見つつ一番濃いところを先に(薄く)塗って大まかな凹凸を出すことにしました。デジタルでも先にざっくり影を塗って凹凸を出し、その後に光を入れています。端っこからやっていては何がなにやら全く分からないので。

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2024/1/9

次の日の夜ですね。1時間だけ時間が取れたので、続きを描きました。

塗ったのは主に顔の左半分。唇はまだ手をつけていません。

とにかく大まかな凹凸が分からないと塗りようがなかったので、全体に薄く影を落としました。何となく顔の立体感が出たのがわかるでしょうか。

立体感が出たら、次は濃いめに塗っていきます。暗い色を強く塗ると訂正が効かなくなるので、緊張しますね。(この時点でもう少し失敗しました)

影色に黒を、と思ったんですが、やはり原色の白と黒は強すぎますね。目立ってしまうのでぼんやり暗くするには灰色くらいが良いかもしれません。

とりあえず急遽補色を用意。まぁ……うん。いいんじゃないでしょうか。

あとは、思ったよりも高くなってしまった彩度と黄色感をどうするかですね。大部分はピンクで塗っているんですけど、もっと塗らないとダメかなぁ。

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2024/1/10

一日中眠かったので早く寝ようと思いましたが、やっぱり描くことにしました。

肌はだいたい終了です。資料を見比べながら影になる場所、光、僅かな凹凸を塗り込んでいきます。特に難しいのは頬。特徴的な凹凸がないのでどの程度塗れば良いのか分かりにくいんですよね。

昨日しくじったと言ったところは消しゴムをかけて何とか修正しました。

この次どこを塗るか考え中です。唇とフェイスペイントに手をつけるか、髪に行くか、目隠しを塗り始めてしまうか。

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2024/1/11

20分しか時間が取れなかったので、唇を塗って終わりました。肌完了。

唇に色が乗ると急に生身の人間のように見えてきて感動的でした。

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2024/1/12

髪を先に描くことにしました。また色を探すところから。

Kは金髪ですが、リアルの金髪よりやや黄色が強く彩度が高いです。リアルにいる金髪はサウレさんの方が近いですね。

普段のイラストで見てもこのとおり、Kは原色に近い黄色で塗っています。

右下が今回描いているK。隣がサウレさん。

とはいえリアル系で真っ黄色を使うと肌色と合わないであろうことは容易に想像がつきました。肌はくすみ系の色で塗っているので、髪も彩度を落とした方がよさげです。その辺のバランスは難しかったですが、なんとか色を決定しました。

天才的な髪(自画自賛)

まだ治すところはありますが、だいたいこれで完成系として良いでしょう。金髪よりは黄色く、自然に見えます。

髪の塗りは常に色鉛筆を尖らせていなければならないので、しょっちゅう色鉛筆を回すことになりますし、すぐ削ります。広い面を塗る時はそれほど気にしなくても大丈夫です。

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2024/1/14

ようやくまとまった時間が取れたので、一気に完成まで出来そうです。

Kのトレードマークでもある目隠しに着手しました。下塗りをアルコールマーカーで行い、色鉛筆で立体感と皺をつけていきます。

アルコールマーカーはやはり難しい。回しながらやってもムラができてしまいました。ですが別に下色が乗っていればそれで十分なので、気にせず雑に塗っていきます。ムラは同色の色鉛筆で消すので何も問題ありません。

Kの顔出来上がり。デジタルの時に比べて布が布してます。リアルイラストと言うならやはり布もリアルでなくては。

目隠しが終わったので、今度は服です。こちらはサクサク塗ってしまいました。

ここまで来て、背景に色を付けるか迷い出すコルヴス。一旦これで完成として写真を撮ってしまいます。

うわ……めっちゃリアルじゃん……

と、ここで再度コピックの使い方を調べます。なるほど回しながら塗るのもそうですが、ゆっくり動かすといいんですね。勉強になりました。

そして出来上がったのがこちら。

右頬の逆光っぽい白ラインが気に入りました。実は肌を塗っていた時からこの部分はあったんですが、背景が白なので分かりにくかったんですよね。

お付き合いいただきありがとうございました。また数ヶ月後、こんな感じで描いてみようと思います。動きのある絵や自然を描いてみたいんです。葉っぱは難しそうだな……塗り方にさっぱり検討がつきません。

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おまけ

使用した紙 ケント紙A6サイズ

使用した画材 コピック E000,G000,C1 色辞典 LG1,2,3,4,9 P4,10,11,13,14,18,19 D1,4,10,18 V10 tombow COLORPENCIL 10 shuttle art 084 CLEAN COLOR 302

(何だこの呪文は)

制作時間 8時間半(デジタル描きを含まない)

普段のワンドロでは直感で鉛筆を手に取って吟味せず使っているので、色々塗って選ぶのも楽しかったです。