ある日のこと。オフィスで仕事をしていると、何やら鼻をつく匂い。なんだろう?と思いつつも目の前のプログラムを書くことに集中していたのですが、匂いは次第に強さを増して、ついには吐き気を催すほどに。ただならぬ様子を感じて周囲をうかがったものの、異変を感じて騒いでいる人はいない。何?何この匂い……?ガス漏れか?下水道が破裂したか?としばらく困惑していたのですが、ようやく思い出しました。あっ、これシメジの匂いだ。
オフィスの一角にあるキッチンを覗いたら、そこで社員が夕方にあるイベントで提供するために大量のキノコを炒めていました。部屋に充満する激臭。みんなこれで平気なのかよ。私は慌てて別の部屋に避難しました。
キノコが苦手な人には、触覚過敏の人が多いそうです。確かに、あのグニっとした、それでいて繊維質で噛み切れない感じは私も苦手です。でも、私が苦手なのはどうも触覚だけではなく、匂いでもダメみたいです。しかも、どうやらこれは思い込みでもないらしい。何しろ、それがキノコの匂いだと知らなかったのに無理だったわけなので。
子どものときに比べれば食べられるようになったほうです。この記事を書いている今日も、お昼はキノコのパスタでした。とはいえ今でもキノコを食べているときは、心と身体が解離します。あいつら菌類だぞ菌類。植物じゃないんだぞ。どちらかというとカビとかの仲間だぞ。本当に食べ物か?