カフェオレとカフェラテとespressivo

Raqu
·
公開:2024/10/19

ふと「カフェオレとカフェラテの違いってなんだっけ」と思った。

私が知っているのは、どちらもコーヒーと牛乳を混ぜた飲み物であるということと、カフェオレはフランス語でカフェラテはイタリア語であるということだけ。

そういえば、前に同じ疑問をTwitterに流したら当時の相互さんが 「コーヒーとミルクの割合が違うんですよ」 って教えてくれたっけ。

でも肝心の割合がどんなだったかは忘れてしまった。

とりあえず「カフェオレ カフェラテ 違い」で検索してみる。

色々なカフェやコーヒーメーカーのサイトが出てくるので順番に見ていく。

へえぇ、使うコーヒーの淹れ方が違うのか。

カフェオレはドリップコーヒーで、カフェラテはエスプレッソなんだ。

つまり普通の人が家でなんとなく作れるのはカフェオレのほうで、カフェラテを作ろうと思ったらエスプレッソマシンがないとできないわけだ。

さらに色んなページを見てみる。 あっ、ミルクも違うの?

カフェオレのミルクはただのミルクだけど、カフェラテのミルクは泡立てた、つまりフォームドミルクなんだそう。

ああそうか、ラテアート…! あれは泡立てたミルクだからああやって模様が描けるのか…?!

そして、コーヒーとミルクの割合は、カフェオレが半々、カフェラテが1:4だった。

なるほど、カフェラテのほうがエスプレッソでコーヒー自体が濃いから、ミルクが多いのか。 ここまで知ったら関連づいたし、多分もう忘れないと思う。

ところで、エスプレッソでひとつ思い出したことがある。

私はアマチュアオーケストラに所属していて、定期演奏会に向けての練習にこの間も行ってきた。

こういうオーケストラで演奏するような、いわゆるクラシック音楽の楽譜には、「ここはこんな風に、こんなつもりで演奏してね」という指示、いわゆる発想標語が随所に書かれている。

その中のひとつにespressivoというのがある。

espressivoというイタリア語の単語は、よく日本語では「感情豊かに」とか、「表情豊かに」と訳される。

しかし、espressivoは本当にそんな意味なのだろうか?ということをこの間の練習で指揮者の先生が言っていた。

綴りを見るとなんとなく分かるかもしれないが、espressivoというのはエスプレッソespressoと同根の言葉なのである。

エスプレッソというコーヒーの淹れ方について調べてみると、高圧を掛けて成分をぎゅっと押し出すような仕組みなんだそう。

つまりespressivoというのも、原義をたどれば「エスプレッソみたいに、高圧を掛けてぎゅっと押し出すように演奏しましょう」というわけだ。

何を押し出すかって、きっとその部分に込められた万感の思いとか、言葉にならない感情みたいなものを押し出すんだろう。

そういえば、キャラクターを作って絵やら漫画、小説などを自分でかくような創作活動をする人もそういうものがちゃんと根底にあるんだと思う。

私がオタク活動のまねごとみたいなことをしていてもストーリーのある小説やら漫画やらをかいてみよう!とならないのは、そもそも圧を掛けて押し出したいような思いというものが無いからか。

そのわりにオーケストラなどに参加して、昔の誰かが何かの想いを込めて作った曲を弾くのが好きなのは、誰かの感情にただ乗りするのが好きということなのかもしれない。

しかし、そういえばピアノを習っていたころから、「技術はそれなりに上手くなってるんだけど表現力が足りないよね」と言われ続けていたのを思い出す。

いわば「エモさ」みたいなものを全面に押し出したような演奏とか、そもそもそういう行動を自分がすること自体を恥ずかしい、カッコ悪いと感じるような人間だったし、多分今もそのままなんだろうな。私は。

もちろん他人がそのようにすることについて、私から同じように感じることはない。

んだけど、自分がそう振る舞うのってなんか違う、自分に対する解釈違い、なんか恥ずかしい、というふうになぜか思ってしまうみたいでそう行動できないんだな。

気づけばコーヒーの話から自分の感情の扱いについてみたいな、ずいぶん遠いところまできてしまったことに気づいたので、この話はこの辺にしておこうと思う。

@culmiuraqu
適当な書き散らし、noteにもprivatterにもなんか違うなという内容?