9月のゲーム

かてきん/店長
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公開:2024/10/1

期間が空きました。予定が立てこんでゲームをプレイしていませんでした。いろいろあって最終的には暇になりました。一瞬忙しかっただけで、やりたいゲームがバカみたいに出てきてて、需要と供給のバランスが狂い倒しています。

Hookah Haze

余命いくばくもない主人公が願った事は「14日間だけのシーシャ屋を開店すること」だった。お客様として現れる、3人の個性豊かな女の子たち。期間限定のシーシャ屋は、様々な問題を抱えた主人公と彼女たちの居場所になっていく……

発売前からすごく楽しみにしていたゲーム、7月にプレイ済み。

視覚情報すべてがオシャレなゲーム。ゲーム画面を見て「好きかも」と思った人は、ほとんどめっちゃ好きだと思います(多分)グラフィックに関して本当に妥協がない、これだけで1,980円は出してよかったな~と感じます。

肝心の内容は、感想を直球に書くと「よかったけど、想定していたゲーム感ではない」という印象。

実際にプレイすると「VA-11 Hall-A」や「CoffeeTalk」あたりのゲームは、比較対象にしない方がいいと感じました。私自身は、まさにその辺りを期待して購入したんだけど、想像以上に恋愛ADVの雰囲気が濃厚で「いち店の人間と、お客様たち」という関係で楽しむ人間模様、というゲームではなかった。

内容のほとんどは、ヒロインとなる女の子との1対1の会話やイベントがメインで、(「VA-11 Hall-A」や「CoffeeTalk」と比較すると)会話パターンが少なめ。恋愛っぽいイベントが、主人公の余命である14日間に詰め込まれているため、話がわりと早急に感じます。

ただし、これは恋愛シュミレーションゲームではない!恋愛ゲームではないので、各美少女とのエンディングが「恋愛」という(ある意味)分かりやすい落としどころではない部分も、プレイヤーの置いてきぼり感を増長させているように思う。

主人公と3人の女の子たちは「恋愛関係」ではなく「理解者」として信頼関係を育んでいく。この内容がキャラによっては、たった14日でそんなことに……!?というほど急展開。病院で孤独な人生を過ごしていた主人公はいざしらず、他3人は外の世界でさまざま経験を積んできた女の子たち。14日間で、人生が変わる程の理解者に出会った!となるのか……?という違和感は最後までぬぐえなかった。

画へのこだわりが本当に素晴らしく、とにかく雰囲気がめちゃくちゃいいゲーム。だからこそ、1秒でも長くこのゲームを楽しみたい・この店で登場人物たちと浸っていたい、という気持ちが大きかったのもあり、ドラマティックなストーリーとの落差があった。

他にも、用意された要素に対して、楽しめる部分が薄く

・シーシャのレシピは豊富、レシピのすべてにクオリティの高いアイコンがある→しかしほとんどのレシピはストーリー上、必要がない。極論、攻略のためなら35種類中3~4種類しか使わない。しかも、提供するレシピで好感度が増減するわけでもない。

・SNSシステムがあり、女の子たちのアカウントもある→女の子たちの日常ポストなどはなく、DM専用。メッセージは、2・3週でほぼすべてのパターンを回収できる。

・キャラクターの登場枠が、主人公を含めて3枠のみ→つまり、通常時に全キャラクターがそろうことはない。4人の会話を見ることもない(あったらごめんなさい)

など……もう少し会話パターンが豊富であったり、様々なレシピを活用することで(たとえば、女の子の心情を察し注文とは違うレシピを提供する、など)主人公の存在がより特別になるシナリオがあったり、システムに遊びがあれば、満足感があったのかなとは思います。

とはいえ、なんども言うようにビジュがいいです(なんどでも言わせてくれ)ネオン・アクアリウム・シーシャで作られる怪しくも美しい店内/一画面にバランスよくUIを詰め込んだオシャレな雑多感/シーシャを吸い陶酔する瞬間、なにより女の子を可愛く描く力がすごい!

というか、スクランパー開けてる激カワ美少女巨乳メイドなんか刺さらんオタクおらんだろ、あむちゃんかわいいよあむちゃん。

8番彼氏

彼氏の8日間の変化に気づいて指摘しよう!

8番出口ライクも極まれば乙女ゲームになります(!?)一発屋的なゲームでありながらめちゃくちゃ大爆笑させてもらいました。私は幼少期から女攻めという不治の病を抱えて生きているので、寿命が延びました。

8番彼氏が8股の隠語とは誰も思わなかったに違いない(異変)進めていくと「これは8股もやむなしかあ」と思ってしまうほどアルティメットウルトラスーパーハニーすぎて、ニチャついた笑いが抑えられなくなる。

変化指摘パートでは、変化に対し八幡くんとの短い会話があり、主人公への湿度高めな愛情が見られて可愛い。ヘラな男が可愛いのは二次元の特権なのだ。

最終日には、設定に絡めた洒落たオチもあり、1週15~20分でスッキリと収まっている。

別ルートでは、他の彼氏(つまり7人)(?)を見ることが出来る。全員分に短い会話があり、軽い設定を見ることが出来る、驚くべきことに全員可愛い。女攻めというフィールドで、男の属性をどう料理するかを教えてくれる(最高)

そもそもこの女、おそらくどの彼氏からの告白も「彼氏がいる、しかも1人ではない」という事を伝えている(八幡くんもそうであったため)、男側が「それでもいいから恋人になりたい」と食い下がり、承諾している関係なのが、イイ。

そこまでして「この女と付き合いたい」と思わせる魅力も、短い会話で詰まっている。例えば3番目の彼氏に、ゲームオタクな三森くんという男の子がいる。彼はすでに、オンラインサービスの提供が終了したゲームを好んでプレイしている。そのゲームのオフライン通信に付き合っているのが主人公のようで、どう考えても8人も彼氏がいたらゲームをする時間など捻出できないと思うのだけど、なんなくやり遂げている所が、彼氏なら分け隔てなく幸せにするという強い意志を感じる。

「ゲーム環境が永遠に続くと思ってた」という三森君に対し「この世のすべては期間限定だよ」と言い切る主人公。それを受けて、いつか主人公も自分とゲームしてくれなくなってしまうのか?と不安になる三森に

ッヒュ~~~!!「そりゃ~~~~~好きになっちまうよな!!!!」と思う。

ちなみに1番目の彼氏によると、どれだけ彼氏の人数が増えても、彼氏と過ごす時間は減らないそうです(ウソだろ)

化物か?

@cup_of_tea
ネタバレあります/モラルのない性癖があります/地雷ありません/備忘録