0109魔女に関すること(The Cosmic Wheel Sisterhoodクリア、魔女の本を読んだ)

cutmynail
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ちょうど正午に目が覚めた。寒いなと思っていたら夜の間にいつのまにか服を脱いでしまっていたようだ。

起きて原神でもしようかなと思っていたら夜の7時にアップデートがあることを思い出したので、それまで他のことをしようと思い、私が魔女について本格的に興味を持つきっかけとなったゲーム『The Cosmic Wheel Sisterhood』をクリアした。

主人公の、元人間の魔女フォルトゥーナはコヴン(魔女の仲間の一単位。彼女のコヴンは大きく、100人が所属している)で唯一の占い師だが、コヴンの長にそのタロット占いを危険視されて200年流刑されたところから話は始まる。

のちのちわかっていくことだが、実はフォルトゥーナは占いをしていたのではなく、彼女が引いたカードのとおりに未来と過去が書き換えられているのだった。彼女の小さな部屋でオリジナルのタロットカードを作り、時々やってくる魔女の友人たちから外の世界で起きていることを聞いたり、友人たちのために占いをしてあげたりする。

スペインのインディーズゲームなので、派手なアクション性があるわけではないんだけど、タロットカードがうまく作れるように試行錯誤してみたり、ベヒモスのエイブラマーと会話したりする時間は、余計なことを考えずに済み、早く起きた朝にぴったりなゲームだった。

フォルトゥーナと同じように、友人たちや新しくやってきた魔女のために、できるだけ平和なカードを作ろうとすると、土や水の要素をたくさん使い、逆に火の要素は過激で、友人たちの悲惨な未来を生み出してしまうので避けるようにした。

最後の選挙も、できるだけ民主的で平和な方針を打ち出してみんなの支持を得ることができた。

Sisterhoodという単語がゲームのタイトルに使われているだけあって、魔女は全員女だし、エイブラマーは男のようだが、そもそも人間ではない。登場人物がほぼ女性だけだった。このゲームの中では魔女は女しかなれない、当然コヴンも女性だけの集団だ。(最後あたりに、「なぜ魔女は女だけなのだろう?」と疑問を投げかけられ、主人公はいくつかの選択肢から答えを選ぶシーンがある)

非常にフェミニズム的な要素もあったし、クィア(主人公を含む多くはレズビアンで、女性同士の性愛的な関係も公にされている)で、そして「本当に魔女というのがいたらいいのになあ」と思うような、魔女を題材にした大人向けのゲームだった。

私は平和的なタロットを作ったので、友人も恋人も師匠もみんな元気なまま未来も暮らしていくエンディングだったが、プレイの方向性を変えればみんな不幸に死に絶えるようなエンディングも見れるだろうし、マルチエンディングで多く選択肢が用意されていて、値段の割にたくさん遊べるゲームだなと思う。

おすすめです。

ゲームをクリアしたあと、途中まで読みすすめていたヘイズ中村氏『魔女が教える幸せ魔法』を読了。

たぶん日本の中でいちばん有名な魔女の方ではないかな?

帯には「魔女は存在します。魔法もあります」

私はスピリチュアル的なことが苦手だ。

第一に母が変なスピリチュアルの信者になり、陰謀論をしきりにとなえたり、他人を傷つけるような人間だったし、そのせいで私にまで弊害が及んだこともあったからだ。

だからもし代替療法で西洋医学を完全に否定していたり、なにか呪文を唱えるだけで悪霊(そんなものがいるのだとしたら)を消し去り、健康になったり我が子の成績がよくなったりなど、簡単にすべてうまくいく、というような論調の本だったなら、読むのはやめて、著者の言うことを信じるのもやめようと決めていた。

しかしそういった「かゆいところ」にも著者はちゃんと答えてくれていて、「本当に具合が悪いならだらだらと呪文を唱える前に病院へ行きなさい」とか、「魔法は奇跡ではない」というようなことを書いてくれていたので、「この人は信じても良い人だな」と思った。

詳しくは本に書いているので長々とは書かないが、「魔女になる」というのは、たとえば森の奥で黒い服を着て文明から離れて過ごすことではなくて、努力の方向性を決めること、自分が何に悩み、何が不安で生きづらいのか、自分自身に集中し本当の自分の声に耳を傾ける手段の一種としての魔法(瞑想に近い)を使う人になることだと解釈した。

魔法を使うとなると、「素敵な恋がしたい」とか「大金持ちになりたい」というようなことを思う人が多いだろうし、実際そのために匂い袋を作ってみなさい、だとか、キャンドルでこういうことをして、など具体的な方法も書いているのだが、実際私はそこのあたりには興味がないのでちょっと読み飛ばした。

私が魔女に興味を持ち、なってみたいと思ったのは、筆者の過去の体験の部分に書かれていた、「なぜ自分は産まれてきたのか?という疑問」のために「駄々をこねる子供から卒業」して「さてどうやって問題を解決しようと立ち向かう大人」になったという部分のためである。イギリスで出会った魔女との交流により、魔女の誓いを立てた瞬間に「孤独を感じなくなり、大地とつながっている感覚」になったという魅惑的な言葉。実際に魔女たちでつるむわけではなく、精神的なつながりが常にあるということ。

私は非常に孤独に苛まれやすい性格だし、精神的に不安定で、「なぜ生きているのか」「死んでしまってすべて終わらせてしまいたい」と考えるような人間で、それによって人生の大半を苦痛とともに生きてきた。

恋人や友人にべったり依存したところで、晴れることのない孤独感(それは主に親子関係が原因であろうが、成人してしまった今、幼少期の経験を変えることはできない)を対処し、精神的な不調から抜け出し、せめて普通に外に出歩いたり、他人の前でも筋肉をこわばらせずリラックスしてみたい、できれば睡眠薬なしで眠れるようになり、健康になってみたいと強く願うようになった。

特に小説を書くようになってからは、作業に集中するためにきちんと寝たいし、頭が働きいいアイデアがでるように、惰眠をむさぼる生活から抜け出してみたくなった。

魔女になるというのは古典的な方法で、地道な修行(主に瞑想)が必要で、今の自分には大変な作業だ。不安感が常にあり、スマホを触っていないと震えてしまうような自分が、何分もリラックスして落ち着き、水晶玉に集中できるか。

メモ 勉強しておくとよいこと6つ

1家事をすること(料理や掃除)

2英語を学ぶこと(最近サボりがちなのでまたちゃんと学びたい)

3神話を学ぶこと(これは本当に長い道のりだ・・)

4占いを学ぶこと(西洋占星術やタロット。オラクルカードはおすすめしない)

5人体について学ぶこと(特に薬草魔女に必要な気がする。そもそも魔女は医療の専門家だったわけだし)

6インターネットを賢く使う(あまり派手に宣伝するようなコヴンや魔女の団体は詐欺かもしれない。魔女はSNSの宣伝に使うものではない。動画サイトもおすすめしない)(フォローしている魔女でyoutubeで対談などしている人もいるが、あれはどうなんだろう?まあ、見ても影響されすぎないことが大切だと思うが)

以上はあくまでも著者の主張であるので他の本を読んで考えが異なっていてもよいと私は思うが、著者は荒唐無稽なことは一切言っていないと思う。

・・

本を読み終えたあと原神のアップデートがきたので雷電将軍ガチャを引く。石を結構貯めていたのですぐ来てくれるだろうとたかをくくっていたが、結局少し課金してしまった・・・

お金を使うと心がしんどくなる。でも原神にはその分毎日遊ばせてもらっているので、運営への寄付だと思ってこれから雷電将軍を可愛がろう・・

友達に連絡したら作業していると言っていたので私もゲームばかりじゃだめだなと思い、これから執筆する。

はやく病院に行かなきゃと思いつつ、電車に乗って病院に行くことを考えただけで身体がしんどくなってくる。