0129
記憶がない。たぶん午後6時くらいに早めに寝て、起きたり寝たりを繰り返していたのだと思う。ひどく寒かったし、布団の脇に食べ物をたくさん置いておいたので布団を出る必要がなかった。この前捕まったばかりの桐島聡が死んだニュースと、Twitterで話題になっていた原作を改変された漫画家が自殺したニュースが同時に飛び込んできた。
叔父といい、冬は人が大勢死ぬ。ドストエフスキーの小説を思い出す。シベリアで死んでいく人々・・
通話したことのあるフォロワーが「IQ84しかない」とつぶやいていた。冗談でなく本当にそうらしい。
彼となんだか会話が噛み合わないと思っていた。それは私の責任なのだと思っていた。私にコミュニケーション能力がないから彼とうまく会話ができなくて、お互いイライラしてしまったのだと思っていた。問題はそうではなかったのだ。最初から言ってほしかったと思ったが、自分の知能指数をわざわざ伝える義務もない。私はどうしてこんなくだらないことで落ち込んだのだと余計に苦しくなる。
何も考えたくなかった。私は地獄にいるのだと思った。布団をかぶってラジオを垂れ流す。
0130
朝5時ごろ目が覚める。寝すぎた、と思う。ただ原神をするのもなんなのでスペースをやってみる。フォロワーの人と会話する。楽しく会話できることもあれば、なんだか変なことを言ってすぐ消えていく人もいる。
フォロワーが仕事に行くというので私もゲームをやめてスペースを閉じる。私にしてみればありえないほど早起きだが、会社勤めはこんな時間に外に出るのかと思うと、考えられないほどの苦行のように思える。気温は2℃。
布団に潜ってアンダーテールのゲーム実況を見る。うとうとして寝る。Twitterは他人の死で話題が持ちきりだ。誰も彼も悪意を持っているように思えて、見る気にもなれない。さみしい気持ちになる。優しい人と話したいと思う。
父親が家にやってきて、役所からの書類を渡される。どうでもよくてそのへんに捨て置く。菓子パンばかり食べているから体調が悪いのかと思う。「お肉を食べている人は健康だ」というつぶやきが流れてきて、お肉が食べたいなと思うが、肉を買ってきてどう調理すればいいのかわからない。
いったいどうやって生きていけばいいかわからない。本当は早く死んでしまいたいが、いつも失敗ばかりして苦しい思いをするはめになる。炭酸の抜けたジュース。栄養がないどころか奪われるような乾いたジャンクフード。親知らずが腫れてきた。友達が「作業する気が起こらない」と言っていたけど、今の時期はただ生き延びることに集中して、作業などできなくて当然だよ、と思う。