幼稚園に通う娘はまだ一人でできないことが多く、トイレに行く度に手伝ったり、お風呂に入れたり、食事の後に机を掃除してあげる必要がある。
おむつがとれてトイレに行けたときは成長を喜んだが、だんだん感動が薄れてトイレを手伝うのが面倒に感じたりしてくる。
食事や日々の生活もできることが増えたときはうれしく感じるが、そのうち慣れてしまって次第にネガティブなことが目に付くようになる。
そんなときは「この状況がいつまで続くのだろう」と考えるのではなく、「これを経験できるのは残りどのくらいか」と考えると同じ状況でも捉え方が変わってくる。
おむつがとれたらもう二度とおむつを取り替えたりする経験はできない。ひとりでお風呂に入れるようになったら一緒にお風呂に入ることもなくなるだろう。
忘れることは人間の優れた能力だけど、喜びを忘れてネガティブな感情になってしまうときは残された時間を意識してそのときしかできないことを楽しみたい。