選択すること

だりあ
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フリーランスになることを決めた時、「フリーランスになるんだ!」という固い決意はなかった。

「このまま会社は続けられないし、今の状態じゃ転職も厳しい…、仕方ない、自分でやるか…」というような感じ。

働き方を決めるときに限らず、こういう決め方をすることは多い。

いくつかの選択肢の中から積極的に選ぶのではなく、嫌なもの、苦手なこと、回避したい事象を排除していって、最後に残ったものを選ぶ。

一見、すごく消極的というかネガティブな思考にも思えるけど、これはこれでアリだと思っている。

私は優柔不断で、選択すること、決断することが苦手だ。

できれば誰かに決めて欲しいし、少なくとも選択肢を2つか3つくらいに絞ることはして欲しい。

だけど、誰かに決めてもらったことが上手く行かなくて、その誰かのせいにしたり、誰かのせいだと感じたりはしたくない。

そうなると、結局自分で決めるしかなくなる。

でも、私は積極的に決断するのが苦手だ。

そこで折り合いをつける方法が、とりあえず選択肢を並べてみて、「ナシ」の選択肢を排除していく、つまり消去法で残ったものを選ぶというもの。

それだと積極的に選んだものと比較して満足度か下がるのでは?と思われるかもしれないけど、実はそうでもない。

残った選択肢は少なくとも「最もやりたくないこと」ではないし、「最も嫌いな人」とは関わらなくていい。

それはつまり、やりたいことの範疇にあって、関わる相手も嫌いじゃない人だということだから。

決められないことを消去法で決めることは悪くないし、与えられた選択肢の中ではそれが最善だとも言える。

働き方については、消去法で残ったのがフリーランスだったからそれを選んだわけだけど、この先方向転換をすることはあっても、後悔することはないと思う。たぶん。