退職から1ヶ月が経過してわかったこと

だりあ
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2021年に転職をして、その頃から自分はHSPだという認識をしていました。

HSPというのは「刺激に敏感な人」のことで、昔から大きい音が苦手だったり、強い香りで気分が悪くなってしまったりすることがあって、この言葉を知った時には自己理解に役立つ言葉だと思ったのを覚えています。

一方で、自分がHSPだという認識が強くなっていくほど、生きづらさが増していくような感じもありました。

例えば、社内で誰かがドアを閉める音や足音、カバンを置いたりキャビネットを開け閉めしたりする音が、とにかく耳について過剰にストレスを感じていました。

他にも、タバコや整髪料、香水のにおいがきつくて気分が悪くなったり、喘息症状のある時期には咳が止まらなくなったりもします。

私は大きな音と強いにおいが特に苦手なのですが、少なくともあの会社の中でそれを不快に感じている人は私だけで、他の誰も気に留めないようでした。

どうしてこんなに過敏なんだろう、こんなにも耐え難く感じるのだろうと落ち込むこともありました。

これらを解決するためには、相手を変えることができない以上、私が気にしないようにするか、私がこの環境から離れるしかないと思ったので、退職しました。

退職してから1ヶ月が経過しました。

最終出社からは2ヶ月近くが経過しているので、大きなストレス源から離れてそのくらい経つのですが、ようするに「私が刺激に過剰反応していたのは環境が原因だった」ということです。

これは、会社が悪いとかそこで働いている人の配慮がないとかそういうことではなくて(まあ今どき社内で喫煙できる会社は改めたほうがいいとは思いますが…)、人間関係や業務内容、その他にも「会社」や「仕事」そのもののストレスで弱っていたところに、苦手な刺激が重なって、過剰に反応していたのだと思います。

退職後はフリーランスとして働いていて、基本的な作業場所は自宅やカフェです。

自宅の環境は自分でコントロールできることは当然ながら、カフェで作業する場合でも、音や話し声が気になる時にはイヤホンをつければ気にならないし、香水をつけている人がいたとしても、よほど近くに座られなければ気になりません。

それに、もしストレスを感じれば、席を移動するか、カフェを出てしまえば解決します。

つまり、感覚が過敏になるほどのストレスを排除できたこと、強すぎる刺激を避けることが容易になったことで、「HSPだからしんどい」と感じることが少なくなったのだと考えています。

そういうわけで、取り立てて内向型やHSPを前面に出していく理由がなくなったような気もしている今日この頃です。