被害者意識

第二
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「あ、」と思った時には、ねずみはもうかごの中に閉じ込められていました。

かわいそうに、ねずみの小さな手足ではかたく、おもたいかごをほんのわずか揺らすことはできても、ねずみの体が外に出られるぐらい大きく動かすことはとうてい無理なように感じられました。

「どうしてわたしが、わたしだけが、かごに入れられなければならないのでしょうか」

ねずみがしくしく、泣き出してしまうと、ねずみを閉じ込めているかごは言いました。

「なんてのんきでしあわせなやつ。おまえはずっとそこにいるがいいさ」

@daini
だいにです。詩や日記や夢の話などを好きな時に好きなように書き散らかしては溜める場所です。 奉仕の心など微塵も無いのに奉仕活動を勧められる人の皮を着た化け物