今朝起きたら体温は37.5度。もとより平熱が高めの人間なのでここまで下がればほぼ大丈夫。Twitter越しに心配してくださった方々ありがとうございました！なのでいつも通り家族に体調報告LINEをした。コンサート②にも出るつもりと伝えたら「無理のない範囲で頑張れ」と来た。反対されなくて良かった。今日は日中電話には出られないけど何か進展があったらすぐ連絡して！と報告会を終えた。既読数は昨日と同じく1つ足りない。
というわけで今日1日はコンサート②の方に出演した。昨日はコンサート①があったその裏でコンサート②のリハーサルがあったので、①を休んだ私は必然的に②のリハも休んでいる。会場に到着後、来てくれて良かった〜！体調大丈夫だった？と手厚く労われ、なんとか熱は下がりました！と答えた(ちなみに咳は昨日より酷くなった)。パートの一番偉い人が念の為に私の担当していたうちの数曲を他の人に割り振ってくれた。優しい人たちばかりで嬉しい。本番は午後からなのでスマホをちらちら確認しながら練習と事前準備を行なった。昨日はとても演奏出来るテンションではなかったが、1日ぼけーっと過ごしてるうちに悲しみのどでかい波が引いてきたので今日はいつも通り演奏が出来た。
最終確認も済ませ、支給されたお弁当も食べ、あとは本番を迎えるだけのお昼休憩。ちらちら確認してたスマホに家族LINEの通知が来た。慌てて確認すれば、母がメッセージを送っている。「お見舞い待ってまーす☺️」のLINEだった。それはもうめちゃくちゃ安心して、本番1時間前なのに身体中の力が抜けへろへろになりながら「大丈夫！？」と返した。「うん」の一言。いつもに比べて大分質素な返しだがとりあえず大丈夫らしい(その前のメッセージを確認すればあまり長い文章はまだ打てないと書いてあった)。続けて「なんかしんどいとこある？」と聞いた。
「右手が使えない」「足も右側が動かない」「顔面は大丈夫」
大丈夫じゃない。全然大丈夫ではなかった。父が「ゆっくりリハビリしましょう！みんなでサポートします」と返信し、私も勿論！と返した。そして父の主導でおそらく母を励ますためにもいつも通り生活感満載のグループLINEにしていくことになった。
せっかく引いた波がまた押し寄せ、しかし他の人も本番に備える楽屋で泣くわけにもいかず、トイレに駆け込んでまあまあ泣いた。メンタルが持ち直してきていたのは、時間の経過もあるが、「まあ、曽祖父と母じゃ年齢が全然違うからそんな酷いことにはならないのではないか」と前向きに考え始めたからだった。とんだ楽観視である。ネットの言うことは正しい。
そんなわけで本番30分前にメンタルが底をついた。寝たきりの母の姿が脳裏に浮かんではこれから先の未来のことを考えた。何もしてないとどうにかなりそうだったので何度も家族LINEを開いた。確かにいつも通りの家族LINEになっているけど、母のこの質素なメッセージは左手でしか送れていない。今まで両手でやっていた料理運転仕事なにもかも全部が……と思うとしんどくなってくる。なので私も家族に倣って「これから本番でーす」と送り、「頑張って」と返信が来たのを確認してスマホを見るのをやめた。人となんでもない話をして(さすがに本番前の他の出演者に母が今〜なんて言えない)メンタルをなんとかマシぐらいに均して本番を迎えた。ステージに立って吹けば音楽で気持ち良くなり時折母のことが掠めては振り払って演奏した。コンサートは楽しい。
無事全プログラムが終わり、帰宅して家族LINEに終わったことを伝えた。音楽の力もあってかメンタルは比較的安定している。さらにコンサートのこととか病院の生活のこととか話してるうちにだんだん母の文章も短いながらいつも通りになってきているような気がした。割とこれだけでも気持ちは楽になるもので、今はかなりメンタル元通りだ。なんというか、この文面なら大丈夫な気がするというか。そう思わせてくれてるだけかもしれないけど。帰りのバスでリハビリについても調べたら、早めに行えば早期の社会復帰に繋がるらしい。また懲りずに楽観視かもしれないけど、メンタル終わって病んでしまうよりは断然良い。風邪もあとは喉と鼻を治せばいいところまで来たし(この期間がキツイんだけど)。なんだかんだですぐ上げ調子になるお気楽メンタルを持ってていいね。帰省した時には面会出来ると良いなと思いながら明日も起きたらLINEします。病院はめちゃくちゃ早寝早起きらしい。