240330日記

 朝に目が覚めた。なんだか胸がもやもやとしていて苦しかった。昨夜寝る直前に夜食にケチャップライスを食べた油っぽさが原因なのかもしれないと推測をした。雨戸を開けて、陽光の眩さと暖かさを感じていたら少しだけ気が紛れた。

 布団を窓の外に干した。その時に、下にある瓦屋根からの照り返しで顔の肌が熱さを感じた。3月としては暑いぐらいの日になるだろう、と予測をした。爽やかな風が吹いていた。

 お昼に部屋に座っていると、家の外から着信音が聴こえた。僕は家人がスマートフォンを庭に置きっぱなしにしているのだと勘違いをして、家の中に向けて大声で「外で電話が鳴ってるよー!」と言った。だがすぐに着信音は鳴り止み、外から知らない人の声が聴こえてきた。そこでやっと、外の道路上に通行人がいるのだと気がついた。立ち上がり窓から外を見てみると、青年男子が2匹の白と茶の犬と散歩をしていた。思い込みとはこうも恐ろしく、確かめるということはこうも楽しいことなのか……! と僕は感動をしていた。

 14時に汗ばむ暑さになり、干していた布団を、四拍子2小節イチニイサンシイゴオロク(イチニイ)のリズムで叩いていると、なんと明るい茶色の細いシルエットの小動物が道路脇の溝を駆けていった! テン・ハクビシン・イタチ? わからないが、心が躍った……! 楽しい……! 未だにヒトにも狩猟本能は残っていて機能しているのかもしれない、と僕は思った。

 明日31日の即売会の準備をした。