
数えるということは、数えられるものを、等質なものとして扱うということ。
河原の石ころを数えるとする。
石ころではあるが、個々には違う石である。
だけど、それを、一つ、二つ、と数えることができる。
個々の違いを見ないことにして、「石」として数えるのだ。
「石」が、一つ、二つ。
等質なものとして、数えている。
人を数える時も同じ。
人が数人いれば、そのどれもが違う人である。
それを「人」として数える。
「人」が、一人、二人、…
その時に、違いは見ないことにしている。
そのように、違いを見ないことにして数えた数値で、結構大事なことが決められたりしている。
違いを忘れることにしないと、決められないこともある。
しかし、違いを忘れてはいけないことも、同じように、この数値で決められてしまうこともある。
そんなとき、個々の人が忘れられていることを、忘れてはいけない。