苦手を表明することが苦手。すべてのものをできるだけ否定しないように生きてるからどんどん否定する人を見るとおいおいすんげえなってなってどっちかというと感心する。強く言いたいときぐらいは強く言えるようになりたいものだな
これで書けと言われたので書きます。「現行犯ドライフラワー」
毎年毎年うちの玄関先の花壇に植えたマリーゴールドをドライフラワーにしていくやつがいる。1年目はなんだこれはと驚き、2年目は今年もかと驚いた。3年目となる今年はついに防犯カメラを設置した。設置してからちょっと観察しているとちょうどそれらしきやつがうちの花壇を物色している。しめしめと思いながら犯行に及ぶのを待っているとついにそいつはマリーゴールドに手を出した。すぐに玄関から飛び出し、驚いて固まっているそいつの手をつかみ、「現行犯だな。なんでいつもうちのマリーゴールドをドライフラワーにするんだ」と言ってやると、そいつは狼狽した様子でこう言った。「すみません…私は特殊な河童の末裔で、花から水分を取らないと死んでしまうんです」 「えっ?」意表を突かれた私は思わず手を離してしまった。河童と聞いた途端皮膚がヌルヌルしている気がしたから。やつはその隙にすたこらさっさと逃げてしまい、手元にはマリーゴールドのドライフラワーが残るだけだった。