職場の飲み会

ばく
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職場の飲み会にはあまり良いイメージがなかったのだが、今年の歓迎会は比較的楽しかった。

前職では飲み会というもの自体をやらなかったので、とんと縁のなかったことだ。


飲み会が苦手だった理由を考えるといくつか挙げられる。

・そもそもあまり知らない人と食卓を囲むのが苦手

・上座下座などのマナーが苦手

・食事の取り分けなどが面倒


ひとつ目は、これはもう苦手なものは苦手なのだと割り切るしかない部分も大きい。

ただ、一方で、いわゆるムードメーカー的な人がひとりいると居心地の良さはがらりと変わる。

今回いった飲み会は幹事の人がそういうタイプで、話の振り方がうまく、とても居心地良く過ごすことができた。

ありがたいが、おんぶにだっこにならないよう、苦手を少しずつ克服していく必要はありそうだ。


ふたつ目は、これはもう慣れだろう。

今回の飲み会では座席がくじだったので、端から上座も下座も存在しない感じだった。

とはいえ、中華などの円卓にすら上座下座という概念があると言われてしまうと、正直勘弁してほしいという気持ちになる。


みっつ目は、正直これがいちばん大変だったりする。

というのも、ひとつ目は個人の資質、ふたつ目は一般的なマナーなのだが、みっつ目に関しては相手が出てくる。

そして相手がいる作業というのは、往々にして決まったルールが存在しないのだ。

たとえば飲み物が空になっていたら注ぐ、というのがあるが、これに関してはやってもらうのが当然と思っている人もいれば、自分のペースで飲みたいという人もいる。

この見分けをつけるには何回か臨席する必要があるのだが、初対面でそれを求められてしまうと困ってしまう。

また、食事の取り分けもそうだ。

大食小食、好き嫌い、中にはアレルギーの問題まで入ってくる。

正直、自分で取ってほしい。

今回の飲み会では、大皿ではなく最初から小皿で配られたので、ひとりひとりの食べる量が明確だった。

料理もおいしかったので、幹事の方の店選びのセンスに脱帽する。

飲み物に関しては……これは今回はもてなされる側だったので、あまり気にしなくて済んだ。

逆の立場になったらこうもいかないので、これからは注意してきたい。