平たい麺が大好きである。たとえば中国のビャンビャン麺。3cmほどの幅広の麺を辛いソースで絡めたもの。吸うのが難しいくらい横幅がある。でも薄い。
どん兵衛も、うどんのくせに平たくて最高である。太くて平たい麺のなにが好きかというと、啜ってるときの唇に当たる感覚だと思う。同じ理由でワンタンも好き。ちゅるんとした皮が唇に挟まれながら通過していくのが大変によい。
口内で噛んだときの「食感」よりも手前の感覚なので、「唇感」と名付けたい。
平たいもの以外にも「唇感がいいなー!」と感じるものがある。最近食べたものと富士宮焼きそば。
静岡のB級グルメなんだけど、普通の焼きそばと麺が違う。断面が四角くて、エッジが立っている。唇を通過するときにこのエッジが感じられて大変によい。
蕎麦も同じく四角い断面なんだけど、どうにもつゆをつけて食べるからか、エッジの面白さ、鋭い感じを味わえない。するするとひっかかりなく啜れてしまうので面白みがない。その点富士宮焼きそばはもったりしていて啜るスピードも少し落ちるのでエッジをしっかり体感できる。接吻などという意味不明な役割を与えられている唇だからやっぱり感覚が鋭敏なんだろう。
みんな!
2024年は唇感の時代が来る!!
唇感グルメが世の中を席巻する!!!!