1度均質的で等質的で単線的な時間軸で〈フルタイム〉に動員されてしまったら、それを括弧にいれてオルタナティブを探る余裕など無化してしまう。だから、やはり人生のことは今考え尽くすしかない。
しかして、当座のてめえはここに一応分の留保を付記した。
あるいは、〈パートタイム〉で動員されながら、それらと折り合いつつ哲学することも可能だ。
まあてめえの大仰な〈卓越した観〉の通り、オルタナティブなんざ、あの頃の考え浸る時間のどん底に出逢う夜なんか、ついぞなかった。大事なモンに、満足に寄り添い見送る時間もねえほどに。
けどさ、てめえがその〈当座の卓越した観〉をもってして考え抜いて取った行動で、嗚咽吐き漏らしながら引いてきた生活の線分が、今てめえにか細くても確かに、有り得る半永続的な救済の予感を抱かせてるぜ。
有り難えな。瞬間の実力不足突き付けられる苦しさこそあれ、そこから数歩引き戻されてホームに還って来ると、最近はあったけえんだ。
とはいえそれは日々のてめえの、矢印が沈まないように懸命にひねってる蛇口の、その積み重ねた水源の、浮力でもって持ってるもんだから、じゃあ今日のてめえは、来たる今日のてめえのホームのために、復た一層の薄っぺらな努力を敷いてやるってことだろうよ。
本気の言葉は書き損じねえ。