朝、ジョナサン・アイブという名前をふと思い出し、そう、世界三大アイブのひとり、ほかに相武紗季さんがいて、あとのひとりが……
あとのひとりを思いつくことができなかったのですが、こういうののセオリーとしては、最後のひとりはアイブの三文字が苗字と名前に割れてるようなのが望ましいのではないか、落合武宇太郎(おちあい ぶうたろう)とか。という思いをいたしました。
落合武宇太郎は蚊を人にする研究で世界をすごくやばくした人物なので、偉人として並べるのは不適切かもしれない、けれど犬をふかく愛し、蚊を人にする研究も、本来は蚊を犬にする研究であったのがうまくいかず、人にするならまあまあうまくいった、という経緯があったと聞いています。
蚊を人にしたら、それはおおむね吸血鬼といっていいのではないか? と思うわけですが、そのように簡単な話ではなかった、といいますか、実際にはそれは身長3メートルほどの蚊柱で、おおむね人の形をしていて、気が乗れば自動車の運転やパワポの作成ができる、そして、この人のかたちの蚊柱の個々の要素は、本来の蚊とおなじサイズの、蚊の羽根をそなえた微小な人間たちだったのですから、現実とは油断のならないものです。蚊がぜんぶそのような存在に変わってしまったものだから、蚊に深く依存していた地球の生態系がめちゃくちゃになって本当にやばかったのでした。落合武宇太郎はこの研究によってイグノーベル賞を与えられましたが、そんな賞を与えるレベルの話とちがうんじゃないの、といまでも思います。
落合武宇太郎は、死後、千を超える数の愛犬たちとともにアリゾナにある冷凍保存施設に眠っています。ほかの星に住めるようになったら起こして、と書き置きがありました。